12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/08(土) 20:03:18.58 ID:LAAKGPI3o
「ど、どうぞ」
「ありがとう」
差し出された湯呑みを持ち、茶を飲む。
「茶葉変えたのか?」
「あ、はい……分かりますか?」
「ああ、とても美味しいよ」
「よかったぁ……」
「誰かに習ってたりするのか?」
「いえ……自分で美味しい淹れ方を調べたりしてるんです」
「そうか、雪歩は凄いな」
「そ、そんな……私なんて、全然凄くないですよぉ」
うーん……雪歩は自分を卑下しすぎなんだよな。
もう少し自信を持ってもらいたいが……。
「なあ雪歩、お前は自分のお茶のこと、どう思ってる?」
「え?」
「美味しく淹れられていると思わないのか?」
「そ、それは……」
「どうだ?」
「……お、思います」
「だろう? 俺もそう思うし、皆だってそう思う。ということは、そのお茶は凄いわけだ」
「……そうなんですか?」
「そうなんだよ……そして、お茶が凄いということはそれを淹れた人も凄いということだ。つまり、雪歩は凄いんだ」
「なんか違うような……」
「なにも違わない、それが真実だ。だから自信を持て、お前は凄い奴なんだ」
「……えへへ、ありがとうございます」
「うん、じゃあ早く真のところに行ってやれ。多分待ってるぞ」
「はい、じゃあ行ってきますね」
「おう、行ってこい」
26Res/17.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。