8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/08(土) 22:58:41.72 ID:0wQbi/d30
響が真美に声をかけた。
「ひびきんっ」
思わず大きな声を出してしまった。響が驚いた顔で真美を見つめる。響の手にはいぬ美のリードが握られていた。
「なんか早く目が覚めちゃったからさ。いぬ美の散歩でもしようかと思って」
響が夢の内容を知るはずもない。けれど能天気に言った様子が無性に許せなかった。さっきまで焦っていた時間が馬鹿みたいに思えた。
「ま、真美……?」
「ひびきんのばかっ」
真美はそれだけ言うとすぐに響の部屋に戻ってしまった。響の寂しげな顔が頭にこびりつきながらも、帰る支度を真美は始めた。
* * *
ーーやってしまった。
真美が大きくため息をついた。
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