過去ログ - シンジ「帰ろう……僕たちの――」
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163:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/03(月) 22:09:21.02 ID:of4ETunW0
別レイ「私の役目には必要なかったもの」
ゴトゴトゴト……
別レイ「あの人に必要とされたから、私はいた。すべてが終わり、私はいらなくなる」
別レイ「私が欲しかったのは、死……絶望……無へと還ること」
別レイ「それだけあればよかった。心などいらなかった」
別レイ「それなのに、碇くんは――」
レイ「……」
別レイ「もうこの『私』にはその力さえもないかもしれない。ヒトの心を持ちすぎたから――」
別レイ「あとは――ゼーレの望む補完計画が待っているだけ。あの時よりひどい」
別レイ「結局――変えられはしない――」
レイ「……」
「なのに……あなたは、なぜ恐れるの?」
別レイ「!」
(いつの間にか、もう一人のレイの隣に座っている幼女)
(幼くして死んだ一人目のレイに似た姿)
幼女「……」
別レイ「あなたは……何」
幼女「あなたは恐れている。世界から逃げずに、戦おうとしている碇くんを」
幼女「それによって、あなた自身の間違いに気づいてしまうことを」
別レイ「……私は間違っていない」
別レイ「この世界を救ったとしても、結局は何も変わらない。またやり直しの世界が始まるだけ」
別レイ「碇くんが何をしても意味がない。私たちの世界は、もう終わっているのだから。あのときと同じ」
幼女「なら、あなたはなぜ――なぜあのとき司令を見捨てたの?」
別レイ「……見捨てた?」
幼女「あなたは、あのとき言った。碇くんが呼んでる、と」
別レイ「……」ハッ
幼女「あなたは、失くしてなんかいなかった。あなたの引き出しには、ちゃんと入っていた。あの世界で、碇くんからもらった、たくさんのものが。ただ、その開け方を、あなたは知らなかっただけ」
別レイ「……いいえ」
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