過去ログ - シンジ「帰ろう……僕たちの――」
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72:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/02/11(火) 23:19:16.21 ID:zpevakZ+0
シンジ「よいしょっと……」
(レイをベッドに横たえるシンジ)
シンジ(これでよし、と)スック…
「どうしても、夢と言い張るの」
シンジ「!」
別レイ「……」
シンジ「また君か……」
別レイ「夢などではないのに……そのために私がいるのに」
シンジ「……僕にしか見えない君が?」
別レイ「それは……」
シンジ「夢としか言えないじゃないか。少なくとも他の人には」
別レイ「……いつまで、こんなことを続けるの」
シンジ「……」
別レイ「これは警告……いいえ、忠告よ」
シンジ「忠告?」
別レイ「こんなことをしても意味がない。あなたには、この『私』と生きていく資格がない――」
(眠っているレイを見下ろすもう一人のレイ)
別レイ「――自ら望んだ世界から逃げ出したあなたには」
シンジ「……」
別レイ「……」
シンジ「ごめん、綾波……資格があるかどうかなんてわからないけど……僕はここで生きていく。君のところへは戻れない」
別レイ「何を言うの……」
別レイ「あなたは、あの世界を生み出すまでに、あなたが自身がしてきたことを否定するの? そんなことを言う権利があると思っているの?」
シンジ「これは、僕の意志だ」
別レイ「違う。あなたの心は――魂は、あの世界のもの。この世界のものじゃない」
シンジ「気づいたんだ。僕が逃げたりしなければ、世界があんなふうになることはなかった、綾波だって父さんの道具で終わることなんかなかった。……でも、この『綾波』は違う……この『綾波』と生きていくために、僕は戦う。そのために、僕はここにいる」
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