38:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:12:20.52 ID:4W+e2BTSo
  
 魔獣狩りのたびに、確かに、私たちは顔をよく合わせていた。 
 距離を置かれ始めてからも、そうなる前も。 
 グリーフキューブが吸収してくれる呪いの量は少なく、魔法少女が少ない方がやり易いというのは、その通り。 
 それは、相も変わらずに、正論。 
 でも、それだけじゃない。 
 私たちがそもそも、ここに来た理由、来なければならないと決意した経緯。 
 その順番と、その論理は、符合しない。 
  
 代わりに在る筈の、本当の理由。 
 それが何なのかは、何となく、察しが付いてしまうせいで。 
 黙り込んでしまって、引き留めるための言葉が湧いてこない。 
 そもそも、何処に行くのも彼女の権利で、それを制止するだけの理屈はない。 
 行って欲しくないという感情はあっても、それを正当化する道理が、見つからない。 
  
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