過去ログ - 魔王「人間が我に何用だ」 友「協力したいと思いまして」
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55: ◆smf.0Bn91U[saga]
2014/02/15(土) 01:05:42.41 ID:yIHQ752B0
 自らの声を合図に、模造の大剣を振り上げボクとの間合いを詰めて来る。

 その“遅さ”を確認しながら、同時、魔戦士が片手を開けてこちらに突き出す。


 何か小さく口元を動かしたかと思うと、その手から火の球が三つ生まれ、こちらに襲い掛かってくる。


 真っ直ぐ・少し遅れて左・それらの陰に隠れ右側へと伸びていく本命。


 ……溜息が漏れる。


 なんて、単調な攻撃なんだと。


 これが、従妹の……。


「……ふぅ……」


 ……腹が立ったが、息を吐き出し落ち着く。

 その迫る火球に隠れるように迫る魔戦士を見据えながら、視界を覆うように飛来したソレをその場で回転し、紙一重で躱す。


 そして、そんな避け方をした場合の追撃として迫る魔戦士の刺突攻撃を、手に持つ模擬剣で軌道を逸らして避ける。


 そしてその、ガラ空きの脇腹に、回し蹴りを放った。


「ぐっ……!」


 顔をしかめる魔戦士。

 やはり、鎧越しの打撃では有効打になり得ない。

 甲羅に毛皮を縫いつけた胸甲冑程度の代物でも、ただの蹴りではダメージにすらならない。


 だが、今回はこれで良い。

 だってこれは、警告だから。


 次、そんな下らない攻撃をしてきたら問答無用で胴薙ぎをぶち当てるぞ、と。


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