過去ログ - 魔王「人間が我に何用だ」 友「協力したいと思いまして」
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◆smf.0Bn91U
[sage saga]
2014/02/12(水) 00:46:30.13 ID:7Nlr1JV80
魔王「しかしそれなら、勇者達がその街から遠い時に襲えば済む話だろう」
魔王「それとも、わざわざ街一つを滅ぼそうと言うんだ」
魔王「何か特別な事情でもあるのか?」
側近「はい」
側近「なんでも滅ぼそうとしているのは、勇者一行の一人……僧侶の故郷だとか」
魔王「……転移魔法の可能性、か」
側近「さすが魔王様です」
魔王「お前の情報収集の賜物だ。あまり褒められた気はしないな」
側近「友の予測では、あの四人の中で一人強い人がいるとすれば彼だとか」
側近「万一にもその魔法を覚えていた際、すぐさまやってこられてしまいますからね」
側近「あの魔法は、一度訪れていればすぐに移動できるのですし」
魔王「……友、か」
側近「どうされましたか?」
魔王「いや、側近がその名を呼んでいるのを始めて聞いた気がしてな」
側近「……そうでしょうか?」
魔王「ふむ……それとも、我の知らぬところでとっくに名を呼んでいたのかな?」
側近「さあ……どうでしょう」
魔王「……お前相手に駆け引きで勝てる気がしないな」
魔王「表情が全く動かん」
側近「それはそうでしょう」
側近「だって動揺するようなことなんて、何一つないのですから」
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