過去ログ - ユニコーン「ますたーの、一番のプラモは……わたし」バンシィ「いや、あたしだね!」
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143: ◆4jPnOLgqH.[saga]
2014/03/31(月) 23:40:31.38 ID:b18lj0Ck0
 眼光とは、こういう物を言うのだろう。血よりも赤い鈍い光を灯した瞳が、黄金の鬣を携えた獅子を睨み付ける。

Dバンシィ「ほう、王たる吾に牙を向く愚か者とは……阿呆過ぎて、逆に面白いのぅ。この爪の磨ぎ物にしてくれようか」

 強固な物同士で鍔迫り合う耳障りな音が、狭い室内に響き渡る。一方は青い装甲の拳。一方は金色に輝く爪。
 只でさえ玄関扉が真っ二つと惨状になっているのに、これ以上器物が破損されては堪らん――と、本来なら本気で止めに入るのだが。

男「今あれに介入したら、今度は俺の胴体が真っ二つになりそうだな……」

 青い装甲の残像が残る程の殴打の猛襲を、バンシィは爪で火花を散らしながら弾き、受け切れない物を手で捌く。それも、口元に笑みを浮かべたまま。
 簡単に言ってるけども、残像って生で始めて見た。アニメや漫画でなら星の数ほど観てるんだけども。

Dユニ子「見た限りですが、相手は暴走状態と言っても過言じゃないですね。本当なら力尽くで止めたいんですけど、下手に介入すると更に大惨事になりそうで……」

 想像通りの結論を述べるユニ子の素直さに涙が出そうだ。常識的に言うと、介入せずとも既に大惨事とも取れるが。
 卓袱台は引っ繰り返り、棚から落下したプラモを飾っていた台座や写真立て。大きな地震が通過したか、空き巣にでも入られたレベルである。
 しかし惨状を引き起こした当の本人達は何所吹く風のように、大立ち回りで戦闘続行中。誰か男の人呼んで。

Dバンシィ「ふっ!ソナタ、中々面白い読みをするのぅ。まるで未来さえ見えているような……そう、ニュータイプのようじゃ」

??「――……ニュータイプは……殲滅する」ブウォン



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