過去ログ - ユニコーン「ますたーの、一番のプラモは……わたし」バンシィ「いや、あたしだね!」
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◆4jPnOLgqH.
[saga]
2014/03/31(月) 23:46:55.35 ID:b18lj0Ck0
機敏な動作で悉く攻撃を躱し、隙を見付けて厭らしく拳や蹴りを潜り込ませる侵入者。確かに攻撃の手を予測しているかのような動きだ。
しかしバンシィが今迄防御のみに使用していた大爪を、軽く壁を削りながら振るうと、青い装甲を着込んだ少女は体を捻りながら跳躍。
紙一重で回避した爪へ防御したバンシィが仰け反るほどの威力を乗せた蹴りを入れ、踏み台にする。
明らかに重量過多なアーマーを着用したまま跳び上がるだけでも離れ業。だが、あろう事か天井を蹴ると、勢いを乗せバンシィへ突撃。
??「ニュータイプは……殺す」
振り被られた拳。それが青い残像を残しながら、一切ぶれずに敵の顔面へ向けて放たれる。人の視野では捕らえ切れない速度の殴打。
バンシィは仰け反った不利な体勢で首を横へ傾け、正に間一髪で躱す。だが衝撃波が髪を揺らし、首元に巻かれた金色のマフラーを吹き飛ばした。
男「俺さ、残像も衝撃波も始めて見たわ。モビルスーツってこんなのが普通なのか」
Dユニ子「元プラモですけど、モビルスーツ時の力は少し残ってますからね。人の大きさなら、これくらいの速度が出るんですよ」
バンシィが体勢を立て直し反撃するよりも速く、少女はバンシィの体を足蹴にし、転がりながら爪の範囲から離脱。
そして転がった後、即座に膝立ちの体勢へと持ち直す。その上右手には、丸腰の何所から取り出したのか無骨な銃を構えていた。
既にサイトを覗き込み、赤い点の照準がバンシィの額にチラついている。
少女の赤い瞳が目標を完全に捉え、一つの挙動すら見逃すまいと照準の先のバンシィを見据えている。
Dバンシィ「わ、吾自慢の布が……っ!……雑兵がっ、吾を舐めるでないぞ!」
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