過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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11: ◆phFWXDIq6U[sage]
2014/02/12(水) 21:14:46.49 ID:cJv6xySVo

「…すまない」
京太郎「謝るなよ。仕方のない…事なんだろ」

勿論、色々と言いたい事はある。
どうしてそんな急なのか、とか…なんで事情を話せないんだ、とか。
けれど、それを一々口にしてもオヤジが困ってしまうだけだ。
世の理不尽を嘆きたいのはきっと俺だけではないのだから…八つ当たりしても仕方がない。
強いて言うなら、自分一人で残り二年生きていくなんて言い切れるような甲斐性を持たない俺が悪いのだから。

京太郎「…ご馳走様」
「…もう良いのか?」
京太郎「あぁ。ちょっと考えさせてくれ…」

とは言え、完全に引越しのことを受け入れられるはずがない。
仕方のないことだと理解していても、やっぱり心の中のモヤモヤはそう簡単に晴れたりしないのだ。
結果、俺は逃げ出すように食卓を後にし、自室を目指して階段をあがっていく。
しかし、その足取りはまるで全力疾走した後のように重く、一段一段を踏みしめるようなものになっていた。

京太郎「…ふぅ」

その妙な倦怠感は部屋に戻っても変わる事はなかった。
自然、俺の身体は休息を求めてベッドへと転がる。
しかし、眠気は訪れる事はなく、ただなんとも言えない感情だけがグルグルと腹の底を回っていた。
あまりにも噛みごたえの悪いそれから逃げるように寝返りを打った瞬間、俺はベッドの上に置きっぱなしになっていた携帯に気づく。


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