過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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28: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:22:16.57 ID:cJv6xySVo

咲「そんなの…おかしいよ。なんで…高校生の京ちゃんが…今更転校なんて…」
京太郎「…咲」
咲「そ、そうだ。私がお父さんに頼んであげるよ!京ちゃんが家で暮らせるように」
京太郎「咲…」
咲「大丈夫だよ、お父さんも京ちゃんの事良く知ってるし、きっと大丈夫だって言って」
京太郎「咲」
咲「〜〜〜〜っ…!」

でも、今の俺を取り巻く状況が異常である事くらい分かる。
だからこそ、俺は咲のその言葉に甘える訳にはいかなかった。
そもそも年頃の男女が一つ屋根の下で一緒にいるという時点で様々な憶測を掻き立てられるのだから。
咲のオヤジさんも知らない仲じゃないとは言え、普通の神経ならば許可はしないだろう。
あわよくば許可されても、俺の存在が咲や皆に迷惑を掛けるかもしれない。

京太郎「…ごめんな」
咲「なん…っで謝るの…?」

…だけど、咲の気持ちはとても嬉しかった。
そうまでして俺と一緒に居たいって思ってくれている幼馴染の気持ちが有難かった。
思わず目元が潤みそうになるくらいのそれは…けれど、受け入れる事が出来ない。
そう思って謝罪した言葉に…咲の声が涙ぐんでいく。

咲「一緒にいられるんだよ…まだ一緒に…」
京太郎「それは…ダメだ」
咲「どうして…!?」

そのまま紡がれる縋るような声音に俺も頷いてやりたくなる。
「あぁ、俺達はずっと一緒だ」って抱きしめながら涙を拭ってやりたい。
でも、そんな事をしても何の解決にもならないのは…もう十二分に分かっているんだ。
ここで逃げたって、誤魔化したって、誰かの迷惑になるだけなのだから…ヘタレる訳にはいかない。


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