過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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8: ◆phFWXDIq6U[sage]
2014/02/12(水) 21:13:23.05 ID:cJv6xySVo

―― それから前部長の引退や引き継ぎ…そして新規入部者もあって…。

インターハイでの激闘を見て、麻雀への興味が出てきた生徒と言うのは少なからずいたのだろう。
お陰で前部長が抜けた穴もすぐさま埋まり、今度は秋季大会へと向けて新生清澄高校は動き出した。
そんな中、俺の仕事は雑用ではなく、麻雀への練習へとシフトしていく。
インターハイと言う大きな目標がなくなった今、俺一人が雑用をする必要はない。
相変わらず男が俺一人な所為で力仕事は任されるが、ソレ以外の事は全員で分担して行う事になったのである。

―― …と言っても、俺の分の仕事は殆どないと言っても良いくらいだったんだけどさ。

俺が雑用をやっていたのはインターハイまでの二ヶ月ちょっとでしかない。
だが、その間、ずっと申し訳なく思っていたのか、皆は俺に雑用をやらせてはくれなくなった。
お茶くみやお菓子の準備なんかは和がやってくれるし、優希は学食で買った自前のタコスを分けてくれる。
染谷先輩はたまに肩を揉んでくれるし、咲は咲で…うん、まぁ、頑張って教えようとしてるのは分かるよ。
でも、カンしたら確実に有効牌が引けるのはお前くらいだからな?

―― まぁ…そんな訳で俺の青春は充実していた。

入学前に望んでいた形とは違う ―― けれど、確かに満たされていた日々。
色恋沙汰なんて発展しないだろうけれど、でも、心の中ではっきりと仲間と言える皆がいて。
そして今度はその皆と肩を並べて同じ目標を目指す事が出来ている。
勿論、その道程はきっと障害ばかりで、俺はまた清澄の名前に泥を塗る事になるかもしれない。
だけど、こいつらとなら、きっとそれも乗り越えて、三年間、戦っていく事が出来る。








―― その時まで俺はそう信じていた。















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