過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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9: ◆phFWXDIq6U[sage]
2014/02/12(水) 21:13:50.36 ID:cJv6xySVo

京太郎「…え?鹿児島に引っ越し?」
「そうだ。急な話で悪いが…」

ある日の夕食の場。
いきなり切りだされたその話を俺は最初、信じる事が出来なかった。
今まで俺はずっと長野で暮らしていて、これからもそうだと思っていたのである。
勿論、そんな根拠なんて何処にもなかったし、俺は思い込んでいただけに過ぎない。
だけど、俺はその前提条件にも近いそれを皆と共有していると思い込んでいて…だからこそ、その言葉に大きな衝撃を受けた。

京太郎「…なんでだ?仕事で転勤とか決まったのか?」
「すまん。事情は言えない」
京太郎「…んだよそれ…」

それでも何かの間違いだって思いながら紡いだ言葉にオヤジはそっと頭を下げた。
心から申し訳無さそうなその仕草に俺は何も言えない。
あまりにも不条理で突然の言葉に怒りすら湧いてくるのに、肩を縮こまらせるオヤジにそれをぶつける事が出来ないのだ。
普段はバカみたいにテンション高くてノリだけで生きているような奴の癖に…どうしてこういう時だけ心から申し訳無さそうにするのか。
いっそ卑怯とも思えるそれに、心の中が鬱屈としたものを貯めこむのを感じた。

京太郎「…オヤジだけが鹿児島に行くって訳にはいかないんだよな?」
「…あぁ」

とは言え、俺ももう子どもって訳じゃない。
事情は言えないとまでオヤジが言うのだから、きっとそれなりの事情があるのだと察する事も出来る。
ここで癇癪を起こして部屋に戻る訳にはいかない。
他にも色々と確かめたい事があるのだから、尚更だった。



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