過去ログ - 後輩「咲きましたねー」先輩「そうだな」
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◆dINyckyVoNyT
2014/02/16(日) 11:28:24.10 ID:tq1HJgVTO
後輩「…………」
「眠れないの?」
後輩「まぁ、いつもの通りですよ、バンダナさん」
バンダナ「そっか…結構走らされても、ピンピンしてるんだね」ポス
後輩「体力にはそれなりに自信があるので」
バンダナ「でも走ってる時は死にそうな顔、してたけど」クスクス
後輩「ああいう顔でもしなきゃあいつまで経っても終わりませんからね。少尉殿は加減を知らないので」
バンダナ「ふふっ」
後輩「バンダナさんは?」
バンダナ「ん?」
後輩「眠れないんですか?」
バンダナ「んー…まぁね。またここも………動き始めるみたいだから、不安になっちゃって」
後輩「ああ……らしいですね」
バンダナ「後輩くんの周りには、生きた証がたくさんあるからちょっと力を分けてもらおうかと思ったの」
後輩「嫌味ですか、それ?」
バンダナ「それだったらもう少し嫌味ったらしく言うよ」クス
後輩「そうですか。ま、どうぞご自由に。自分は、託されて生きてますので」
バンダナ「……写真、ヘルメット、タグ、ピアス、髪、歯、手紙、ボトル……」
後輩「ホント、どんどん重くなっていくんですよね」
バンダナ「嫌味?」
後輩「だったらもう少し嫌味ったらしく言いますよ」
バンダナ「ふふっ」
後輩「自分は抱えてやるしか、できないんです」
バンダナ「それでいいんじゃないかな」
後輩「報いる事もできない。マトモに供養もしてやれない。ただ、持ってるだけです」
バンダナ「生きた証は、誰かに憶えてもらえればそこにあるの。きっと、みんなも生きていたって何かを残したかったと思うの……だから、どうか忘れないであげて」
後輩「これは自己満足なんですかね?」
バンダナ「どうだろう……この戦場で生きた証は誰だって欲しいものだと思うな」
後輩「ただ単に自分は……楽になりたいのかもしれないのです」
バンダナ「背負う事で?」
後輩「……ま、そんなとこです。ちょっと話し込んじゃいましたね」
バンダナ「あ、いけない。先輩ちゃんに嫉妬されちゃう」
後輩「はい?」
バンダナ「おっと、それじゃあね。早く寝ないと明日に響いちゃうよ」サササ−
後輩「………いや、嫉妬って……」
後輩(先輩、先輩,先輩………)ムーン
先輩『その、後輩……あんまり他のヤツの所に行かないで欲しいんだが……』テレ
後輩(……た、確かに……カッコいいけど、そういう、らしい一面を想像してみると……)カァ
後輩「…………」ドヨン
後輩(どうせ明日になったら意地悪な上官にしか見えないんだ。バカな考えはやめてさっさと寝よう……)
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