17: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:12:41.12 ID:ovDwdCLe0
「!……千早さん、それオフレコ?」
「あ、ごめんなさい。美希相手だったからつい……最新情報よ。」
ウィンクをして目くばせすると、彼女は驚いた表情で……
18: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:14:57.34 ID:ovDwdCLe0
「ふふふっ、じゃああの三人があいかわらずなのは知っているのね。」
「いまだにハニーと律子が結婚しないのにデコちゃんいらいらしてるの。」
「二人なりに音無さんに気を使っているんじゃないかしら?」
19: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:17:02.05 ID:ovDwdCLe0
「ねえ、美希。美希はプロデューサーの事……」
彼女はちょっとだけ視線を外して、間を作ってから……
「あの当時、ハニーの事が好きだったのは嘘でもなんでもないよ。」
20: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:19:16.44 ID:ovDwdCLe0
驚いた表情を隠せないでいると……
「今、改めて振り返ってみると……だよ?当時はそう思ってなかったよ。」
「そうなんだ……」
21: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:22:17.37 ID:ovDwdCLe0
「……あの時、どうして美希はアイドルを辞めようと思ったの?」
単純なの、と前置きをした彼女は……
「ミキがキラキラする場所はここじゃないって気づいたの。」
22: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:24:22.22 ID:ovDwdCLe0
「ミキね、もちろんアイドルは楽しかったよ。」
「千早さんたち……事務所のみんなも大好きだったし。」
「ずっとこのまま……みんなでキラキラしていければなって思ってた。」
23: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:26:23.49 ID:ovDwdCLe0
「普通、なのかもしれないね。でも……」
「みんなそれぞれ別々にキラキラしてるの。」
「アイドルって特別なキラキラだけど……」
24: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:28:18.56 ID:ovDwdCLe0
彼女は友人に勧められて、アイドルの道に入った。
春香みたいにアイドルになりたかったわけではなく、私みたいに歌しかないわけでもない。
正直1年でトップアイドルの座に上り詰めた彼女は、稀有な存在であり……
25: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:31:00.70 ID:ovDwdCLe0
けれど、アイドルは商品でもある。
自分の意志で進む道を選ぶなんて、周りの汚い大人たちがなかなか許さない。
「アイドルアルティメイトの前にね、ハニーにお願いしたの。」
26: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:32:05.24 ID:ovDwdCLe0
「もちろんハニーには引き止められたけど……」
「社長がハニーを説得してくれたの。」
「社長が……?」
27: ◆iUFOzRwgx6[saga]
2014/02/15(土) 00:33:52.38 ID:ovDwdCLe0
「社長はハニーに色々と言っていたけれど……」
今の私なら、その時社長がどんな話をしたのか少し想像できる。
人一人の人生を縛るって大変なこと。
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