5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/02(日) 16:08:57.13 ID:MG0rKjSR0
「あの…。社長、少しお聞きしてもよろしいですか?」
滅多に入ることのない社長室に入ると、私は社長にそう聞いた。
「ふむ、アイドルとは、か…。こういう事務所の社長をしていると、いや、芸能界という場所に身をおいていると、何度もそう言うことを考えてしまうよ」
「社長はどうお考えですか?」
「そうだねぇ…。ファンがあってのアイドルだ、アイドルは待ってくれているファンの皆さんが笑顔になるような、そういう存在であって欲しい。とまあ!これでは私の願望だね」
「いえ、そんな事は」
「如月君は、もう答えを持っている気がするのだが」
社長の言葉に、私は首を傾げる。
「はっはっはっ、人間、意外と自分の本音に気づかないものさ。まぁ、肩の力を抜いて、いろんな娘から話を聞くのもいいかもしれないよ、そして、答えは一つかもしれないし、沢山かもしれないよ?」
はぐらかすような笑い声の高木社長にありがとうございましたと頭を下げ、私は社長室を退室した。
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