過去ログ - 結衣「おぼえてる?」
1- 20
6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:34:58.04 ID:cdt9ilkTo

―――――――――
―――――――
―――――

以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:35:24.64 ID:cdt9ilkTo

「今日はどうしたの」
 なるべくやさしく聞こえるように、私は声をかけた。
 やさしくするのは得意じゃなかった。
 うまくできるかわからない。
以下略



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:36:07.58 ID:cdt9ilkTo

 京子は私の質問に答えない。

「……またいじめられた?」
 私は隣に座って身体を震わせている京子をよく観察する。
以下略



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:36:42.87 ID:cdt9ilkTo

「じゃあ、どうしたの? 給食、食べられなくて、先生に怒られた?」

「わたし、そんなに好き嫌いしないもん」

以下略



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:37:34.95 ID:cdt9ilkTo

「京子、わたしたち、今日は帰ったらあかりと遊ぶ約束してたよな」

「うん……」

以下略



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:38:06.28 ID:cdt9ilkTo

 悔しい。
 私だって、小学生のお姉さんなのに。
 あかりがいなきゃ、京子を笑わせることもできないのか?
 私は唇をグッと噛んだ。
以下略



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:38:45.89 ID:cdt9ilkTo

 京子を驚かせないように、やさしく京子の手を掴む。
 京子は一瞬ビクリとするが、抵抗はしない。
「京子、私待つから」
 私にできるかぎりの、優しい声で言う。
以下略



13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:39:43.99 ID:cdt9ilkTo

「あのね」
 しばらくして、京子はまだ半分泣き声で喋り始めた。
「今日、クラスの子たちと、お昼休みに、お話してたの」

以下略



14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:40:22.23 ID:cdt9ilkTo

「どうしたんだ? そいつらに悪口言われたのか?」

「ううん、違うよ……『京子ちゃんは、どうするの?』って聞かれたの。でも、私なんにも言えなくて……」

以下略



15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:41:14.92 ID:cdt9ilkTo

「ゆ、結衣?」

「京子と結婚したいやつなんか、たくさんいるって」

以下略



16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:41:48.82 ID:cdt9ilkTo

「本当だよ。嘘じゃない。ぜったい、嘘じゃない。
 京子はかわいいし、優しいんだから、ぜったい結婚できるよ」

「私と結婚したい人なんかいないもん」
以下略



35Res/18.10 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice