8: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 22:32:46.49 ID:DxqWKKcK0
そんな兄の動揺する姿は完璧な人間としては人間味に溢れていた。
親友「そうですか、なら良いです」ニコッ
兄「…」
両者の箸が再び動き始める。なにこれ?血で血を洗う戦闘の後に昼休みに突入したかのような緩い雰囲気。
吐きそう。主にストレスで吐く。食堂で女の子が吐いたらさぞかし有名人になれるだろう。「ああ、あの子が」ってな具合に。そうなったら最終奥義を使わざるおえない。登校拒否だ。
三人の冷戦は食事が終わるとともに終戦を迎えた。やった、生きて生還できた。私、教室に戻ったら勉強を一生懸命に頑張ります。もう、偽りの平和でいいから享受したいと思ってます。
兄「後で話がある」
妹「へひ!」
親友「…」プルプル
はいが出なかった。「へひ!」ってなにさカスリもしてないよ。親友は何が面白いのか、先ほどのシリアスとは打って変わって笑うのを堪えている。人間誰だって思ってないことが起きれば同じ反応すると思うんだ。だから笑うのやめろ。
兄「…」タ、タ、タ
兄はクールだった。一言告げると食器を持って返却口へと向かっていく。一方私は、死刑宣告を受けた気分だ。
親友「行っちゃったね」
妹「どうしよう」
親友「後で話があるって事?大丈夫だと思うよ」
何が大丈夫なのか文章にして欲しい。私が安心できるぐらいの言葉をなれべてくれたらいい。
それぐらいしなさいよ。自分勝手、親友に要求する。
親友「教室に戻ろう?」ニコッ
妹「その笑顔は癒されるけど今はやだぁ!」
思わず声が出た。周囲の目線を集める痛い子だ。結果、すごい恥ずかしかった。
親友の出す独特な雰囲気、静琉ワールド。それは周りの空気を幸せな空気に変換する。空気清浄機の機能を持っている。
見ろよあの男子、顔がほの字ですぜ。あの女子、ひぃぃあれはガチだ逃げろ。
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