過去ログ - インデックス「とうまが消えた」美琴「あんた、水は、トイレは?」
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6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/03(月) 00:20:15.44 ID:2w+C1lrs0
「お願いします」

「400円だ」


おかしい。


「400円だ」


目の前の金髪の幼女の恰好もおかしいが、なにより、


「バーコード……使わないの?」

「それは、400円だ。そのような価値しかない」

「はい?」


少女は、右手を差し出して私にお金を出せと要求する。


「……はあ」


私はその要求にしぶしぶ答える。いくらで買おうがかまわないけれど、この売店はこれでいいのだろうか。
彼女の小さくて青白い手に私はそっと小銭を乗せた。


「毎度あり」


彼女の北欧的な風貌からだと、その言葉はあまりにも似つかわしくなかった。
結局、本来なら1050円相当のパンを400円で買うことになった。

売店の幼女はその後、さらに奇怪な行動をとった。


「メロンだ」

「……は?」

「受け取れ」


彼女はどこからともなく取り出したその丸い果実を、私に手渡した。
この子は、先ほどのインデックスとの会話聞いていたのかもしれない。
だからと言って、受け取るいわれはない。


「いやいや……」


拒否すると、彼女の眼光が鋭くなり、何も言わずにメロンを私の手に押し付けてくる。


「困るんだけど……」

「ならいい」


彼女は一歩引く。


「しかし、彼はもらう」


そして、意味不明な言葉を告げて、瞬きしたその瞬間に私の前から姿を消した。



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