過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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坂本圭助
◆SWi.TNPI7Y
[saga]
2015/07/08(水) 20:58:01.24 ID:x46p11Kt0
こつ、こつ、こつと私の足音だけが人気のない廊下に反射する。
今頃ウィッチの皆様は明日の作戦発動に備えて睡眠をとっていらっしゃることであろう。
私は日課となっている夜の見回りを行っていた。
いつもならば隣に坂本少佐のお姿もあるのだが、作戦発動前に出来るだけ休息をとっていただきたいと少佐に強硬に申し出て一人での見回りとさせていただいた。
昼間のブリーフィングルームで少佐がつぶやいた「11人、か……」という一言。
その時の少佐の顔は、どこかつらそうな、儚げなもので、私の脳裏に焼きついてずっと離れてくれないでいた。
「私もお役御免かな」と笑いながら呟いていた少佐の姿がオーバーラップする。
そんな少佐のために、私はまた、何も出来ないでいる。
せめて従兵としての仕事を全うすることが少佐への――――
「圭助さん?」
思考に沈み込んでいた意識が、不意にかけられた声により現実へと覚醒する。
振り返ると宮藤さんが私に驚いたような視線を送っているのが見えた。
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