過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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517:坂本圭助 ◆ENoaiFO/XE[saga]
2015/11/07(土) 00:26:45.34 ID:tsBge7U40
「どんな時も前向き?周りを引っ張る?……ふん、ずいぶんご立派な軍人なんだな坂本美緒って奴は」
「……」
「私が…………私がどんな気持ちで日々戦っていたか貴様には分からぬだろう!男の貴様には!!」

その言葉を発した一瞬後、今まで自嘲の笑みを浮かべていた少佐の表情が後悔に彩られるのが分かる。

「あ…………」

動揺した表情でそれだけを呟く少佐。
私が少佐と共に戦えぬことは、口にこそ出さなかったが私の中で蟠りとして存在していた。
少佐もそんな私の事情を察して、冗談であっても私にそのようなことを言ったことはなかった。
そのことに気づいたのであろう、少佐は自分の言葉が信じられないとでも言うように戸惑っている。

「坂本さん、あの」

私が一歩近づくと、少佐はおびえたように後ずさる。
……正直に言えば、少佐の言葉に傷ついていなかったといえば嘘になる。
しかし、それよりも何よりも自分の言葉を心より悔いている様子の少佐を、これ以上追い詰めたくはなかった。
私は出来るだけ穏やかに、怒っていないという事を示しつつ話しかける。

「私は」


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