過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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569:坂本圭助 ◆ENoaiFO/XE[saga]
2016/03/08(火) 22:04:06.91 ID:rIMEs9Zt0

「……おい、あれを見ろ!」
「宮藤さんか?」

そんな私の耳に聞こえてくる甲板要員たちの驚きの声。
振り返ると、飛行甲板の中心に小さな人影が見えた。
ストライカーユニットを穿いて銃を背中に背負ったその姿は、間違いなく宮藤芳佳さんであった。
そしてその手には、先ほど天城の甲板に突き刺さっていた烈風丸が握られているのが見える。
その後ろにはミーナ中佐をはじめとした501のウィッチの皆様が同じくストライカーユニットを穿いて控えていた。

「み、宮藤さん!」

私の呼びかけに、宮藤さんは振り返ると笑顔を浮かべる。

「圭助さん……坂本さんは私がきっと助けます!だから圭助さんは私たちを信じて待っていてください」
「し、しかしその烈風丸は…………」
「分かっています。でも、坂本さんを助けられるなら、私は何だってします!」
「宮藤さん……」
「だから圭助さん……そこで、私たちを見ててください!」

そう叫ぶと宮藤さんは目を閉じて集中し始める。
しかし、地面に描かれる魔法陣はいつもの宮藤さんからは考えられないほどに弱弱しく小さいものであった。

「宮藤さん!」
「私は……っ!大切な人を守りたいんです!」

その言葉が発せられたと同時に宮藤さんの足元の魔方陣が天城の飛行甲板を覆い尽くすほどに大きく広がる。
宮藤さんはそのまま、私に小さく手を振るとフラフラとおぼつかない飛び方ながら、飛行甲板の先端より飛び立った。



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