過去ログ - 友「ボクたち、ずっと友達だよね?」
1- 20
7: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:46:53.85 ID:agQv2Wt10
おれの思いはあいつに届いたんだ。
だから、今度はあいつがおれに思いを届ける番だ。

そんな達成感と期待感で拳を握りしめたおれは、友の顔をまっすぐに見上げた。

友「――まかせろ」

音としては聞こえなかった。
だけど、あいつの薄く整った唇が、そんなふうに動いたような気がした。

そのあとは流れるような動作だった。
友はゴールに向かって素早く踵を返し、足を少しだけ折り曲げた。
それで、足を元の状態に伸ばしきるその反動を利用して、地面を蹴った。
こうして、友のからだは宙に浮きあがった。

例えるなら、スローモーション、といえばいいんだろうか。
その刹那、時間の流れがゆっくりになるような、不思議な錯覚をおぼえた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
10Res/7.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice