過去ログ - 友「ボクたち、ずっと友達だよね?」
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7: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:46:53.85 ID:agQv2Wt10
おれの思いはあいつに届いたんだ。
だから、今度はあいつがおれに思いを届ける番だ。
そんな達成感と期待感で拳を握りしめたおれは、友の顔をまっすぐに見上げた。
友「――まかせろ」
音としては聞こえなかった。
だけど、あいつの薄く整った唇が、そんなふうに動いたような気がした。
そのあとは流れるような動作だった。
友はゴールに向かって素早く踵を返し、足を少しだけ折り曲げた。
それで、足を元の状態に伸ばしきるその反動を利用して、地面を蹴った。
こうして、友のからだは宙に浮きあがった。
例えるなら、スローモーション、といえばいいんだろうか。
その刹那、時間の流れがゆっくりになるような、不思議な錯覚をおぼえた。
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