過去ログ - 俺「さすがに平日昼はスカスカだぜwwww」そんな火曜日の昼
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63:ジョン=ドゥー ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 18:37:47.87 ID:Q3eFDtum0
ジャックはロビーのページに『赤ん坊』が居ないのを確かめると、違うページに移る。簡単だ、現実と同じようにドアを開ければいい。ノブを掴むとユーザー確認がなされた。

ジャックが開けたのは他の省へ移動するためのドアだった。緑色の光輪がジャックを包む。それが消えた時には、彼は環境省の管理ページに居た。机とパソコンと椅子が並ぶ、いたって普通のオフィスである。

本来なら今通ったドア、即ちリンクの先には、電脳省のゲストロビーがある筈だった。だが先にあったのは違うページ。これはどういう事か。簡単だ、ページの位置が異常になったために、リンクが故障しているのである。
以下略



64: ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 22:41:06.80 ID:Q3eFDtum0
ジャックは目で辺りを浚う。『赤ん坊』を探して。机と机の間を走り、作業が途中で中断されたデータファイルをかき分け、異常の源を探す。仮想の窓から仮想の陽光が、差し込まない。ノイズしかない。どうやらこのページの景観情報は、外部から取得していたようだ。リンク切れを示す砂嵐が、見ている者の距離間を奪う。

ログインしていた職員は皆、作業中の姿勢で固まっていた。意識もないだろうとジャックは推測する。彼らは脳の処理リソースを強引に奪われているのだ。この件が終わった後、果たしてまともに生活出来るだろうか?治療のためのプログラムは用意されているが、そうしてまで働き続けたい者など……

余計な思考は作業の遅れに直結する。ジャックは集中力を切らさないように心がけようとした。
以下略



65: ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 22:41:50.61 ID:Q3eFDtum0
合計で四度、ページを変えた。繋がった先は、環境省の『環境維持システム管理区画』。現実の異常にもっとも近いであろう場所。最初からこのページに行きたかったジャックだが、リンクはどう繋がっているか不明なのでそうもいかなかったのである。

果たして。

「……けっ。ビンゴってか。ふざけんな……何でお前がいるんだよ」
以下略



66: ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 22:42:22.10 ID:Q3eFDtum0
B-LAN内でのドアノブは、セキュリティシステムを兼ねている。掴んだ者が接続権を持っていなければリンクは開かない。B-LANのみでは内部からの招待も出来ない為、彼女がここに居るという事はつまり、正規の接続権を持っているか……。

「だtte[joolknpaがしたKhdw->2,4」
「そうか、黙っていろ」

以下略



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