過去ログ - 俺「さすがに平日昼はスカスカだぜwwww」そんな火曜日の昼
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46:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 14:50:08.31 ID:a+0PEDilo
期待して待ってる


47:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/05(水) 17:12:30.56 ID:Dd6C+Ifz0
いいぞもっとやれ


48:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 18:28:08.64 ID:78Og8ZT40
ただいま@>>1



ジャックを追い越した電気補助自転車に、声の主が乗っていた。色落ちした長い黒髪を靡かせている。後ろの荷台に積んだ荷物から察するに、ドーム内と外を往復する運び屋のようである。
以下略



49:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 18:29:23.31 ID:78Og8ZT40
「そんなに運動大好きなら走っていけばいいのにさぁ」
「暑いのに走る馬鹿が何処にいる」
「ここに」
「テメェ電気自転車だろうが」
「そうでしたー」
以下略



50:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 22:56:43.81 ID:78Og8ZT40
環境管理ドームはアメリカが独自に導入した、旧日本復興用の巨大ドームである。微細な炭素繊維を骨組みとし、ゲルの薄膜を面とした多角形で、ゲルの張力と内外の気圧差によってその形を保っている。ゲルは常に流動し、外気と内気を遮断すると共にドーム周辺の大気の浄化をしている。

内気の状態を保つのもゲルの役目だが、これはゲルの状態によって効率が変化する。特に温度の調整はゲルの気化熱によって行われるのだが、外気から取り込んだ塵の量で蒸発量、すなわち冷却効率が変化するため……これを如何にして制御するか。即ちゲルが含んだ塵をどう除去、制御するかに研究者は心を砕いている。

しばしばこの除去システムは試験的に新規の物が使用される場合がある。昨夜も同じように、試験段階のシステムがインストールされ……結果、現在ドーム内は外に勝るとも劣らない超猛暑となった訳である。
以下略



51:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 22:58:21.71 ID:78Og8ZT40
環境管理ドームはアメリカが独自に導入した、旧日本復興用の巨大ドームである。微細な炭素繊維を骨組みとし、ゲルの薄膜を面とした多角形で、ゲルの張力と内外の気圧差によってその形を保っている。ゲルは常に流動し、外気と内気を遮断すると共にドーム周辺の大気の浄化をしている。

内気の状態を保つのもゲルの役目だが、これはゲルの状態によって効率が変化する。特に温度の調整はゲルの気化熱によって行われるのだが、外気から取り込んだ塵の量で蒸発量、すなわち冷却効率が変化するため……これを如何にして制御するか。即ちゲルが含んだ塵をどう除去、制御するかに研究者は心を砕いている。

しばしばこの除去システムは試験的に新規の物が使用される場合がある。昨夜も同じように、試験段階のシステムがインストールされ……結果、現在ドーム内は外に勝るとも劣らない超猛暑となった訳である。
以下略



52:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 23:00:09.73 ID:78Og8ZT40
連投しちった(ちっ




以下略



53:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 23:07:38.01 ID:78Og8ZT40
「今回の温度管理機構の不具合、『赤ん坊』が原因だって話だ」
「……んで?」
「まだシステムの中にいる。排除しなきゃどんな機構をインストールしようがうまく動かん」
「言い方をシステムやら機構やらとコロコロ変えんのは、なんか意味あるのか」
「いいや、無い」
以下略



54:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 23:14:00.99 ID:78Og8ZT40
岩のような顔が数秒間、鼻の頭に山脈を刻んだ。どうにも気に食わないらしいが、何が気に食わないのかジャックにはさっぱりだった。『赤ん坊』殺しなら、いつもの三倍の給料でも十分安すぎる程の値段の筈だ。

『赤ん坊』殺しが出来る人材自体、居るだけでこの『十三列島』を左右しかねない存在なのだから。

「……深追いすんな、無茶はするな、無鉄砲はやめろ」
以下略



55:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/05(水) 23:17:25.99 ID:78Og8ZT40
>>1です。明日は学校あるんで来れないかもです。書きためはするんで、土、日のどっちかには来れるはず……

続けない、他の何かに変えたいなど、今後の方針は……今んとこ聞かなくてもいいんかね。なんか好評だし


以下略



56:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/06(木) 21:57:13.89 ID:iHoP1iYb0
トリップ付けたら?いちいち>>1ですって報告すんのめんどいでしょ?


57:ジョン=ドゥー ◆pmt17cRe8Y
2014/03/06(木) 23:34:28.75 ID:l/s6LQGQ0
>>1です。トリップってこれであってますか?


58:ジョン=ドゥー ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 18:27:59.16 ID:Q3eFDtum0
――――B-LAN。脳とコードで電子機械と直結する事で使用可能になる、超高速通信網である。旧日本で研究が進んでいたVRネットワーク技術の一つで、その権利は《TOKYO地区》がアメリカの支配下に入った後、あるベンチャー企業に移っていた。

とはいえ、それも今は昔の話。現在、B-LANは《TOKYO地区》に限らず『十三列島』全域を結ぶ巨大ネットワークとなっている。接続に必要なのは少々高価なインプラント手術と慣れ。環境維持ドーム内の各所に設置されたコネクタに、神経変換ケーブルを繋ぐことで接続可能となる。広大な電子ネットワークを現実の肉体でするように歩き、見聞きし、巡る事に、多くの人間が魅了された。

さて、そんなB-LANにも、欠点があった。
以下略



59:ジョン=ドゥー ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 18:30:10.15 ID:Q3eFDtum0
旧来のインターネットにもあったウイルスの類であると、多くのユーザーが思っている。実際『赤ん坊』は特定のページを開いた――B-LAN風に言えば「行った」か――場合にのみ出現するのだ。それも、単純なオブジェクトとは違って視界に張り付いたように定位置を維持する。しばしば胎動のように動きはするが、それさえ稀なことだった。


その実態は、ウイルスやバグなどという生易しいものではないのだが――――

以下略



60:ジョン=ドゥー ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 18:34:22.30 ID:Q3eFDtum0
軽妙なSEと共に、ジャックはB-LANのホームページへ降り立った。ホームページは簡素なログハウスのような作りで、本棚にはブックマークが収納され、玄関には靴に見立てたブラウザが三つ並んでいる。机の上のランタンはセキュリティソフトだ。

ジャックは本棚から『環境省』と書かれたファイルを取り出すと、そのうちの一枚を取り出して玄関の郵便受けに差し入れた。黒いスニーカーを履いて、ランタンを持ち、壁に掛けてある小さな銃をポケットに入れる。

……玄関の郵便受けはURLの入力場所だ。視界を遮るポップアップに表示されるのは、ブラウザ固有の定型文。意味するところは同じなのだが。
以下略



61:ジョン=ドゥー ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 18:34:57.77 ID:Q3eFDtum0
普通のユーザーならば、通信が遅いだけだろうと考える。だがジャックの第六感は、危機を察知していた。接続しようとしたのはゲスト用の、環境省のトップページである。現在異常が発生している環境維持システムとの直接のリンクは無い筈だが……?

URL紙を引き抜く。接続が中止される。ジャックは違うファイルから抜き出した紙を、改めて差し込んだ。今度の接続先は、『処理中枢』。何の?B-LANの、である。今度はすぐに繋がった。ドアを開ける。

その先にあったのは、清潔感のあるロビーだった。天井からぶら下がる案内表示は、訪れた者に部署の位置を教える。さっきまで居たバーとは違い、小綺麗で工業的なデザインのカウンターが並んでいた。その向こうで笑うのは、応対用の自動会話機《チャターボット》。顔という個性を与えられながらも、どこか画一的なものを感じるのは、彼らが皆応答パターンに沿って会話するプログラムだからに過ぎない。
以下略



62:ジョン=ドゥー ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 18:36:29.52 ID:Q3eFDtum0
「手遅れもいい所だ畜生!何でここまで気づかなかったんだ!」

B-LAN内での会話は音声ではなく文章として処理される。故にジャックの罵倒は頭上のポップアップとして表示された。ボット達が一様に警戒の表情になる。まるでコメディ映画のような光景だ。……環境省のゲストページに搭載されたボット達と全く同じ反応である。

ジャックはページを走りまわって、辺りを探る。この現象の元凶たる『赤ん坊』を早く除去しなければ、環境省にアクセスしていた多くのユーザーが全員植物状態になってしまうからだ。
以下略



63:ジョン=ドゥー ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 18:37:47.87 ID:Q3eFDtum0
ジャックはロビーのページに『赤ん坊』が居ないのを確かめると、違うページに移る。簡単だ、現実と同じようにドアを開ければいい。ノブを掴むとユーザー確認がなされた。

ジャックが開けたのは他の省へ移動するためのドアだった。緑色の光輪がジャックを包む。それが消えた時には、彼は環境省の管理ページに居た。机とパソコンと椅子が並ぶ、いたって普通のオフィスである。

本来なら今通ったドア、即ちリンクの先には、電脳省のゲストロビーがある筈だった。だが先にあったのは違うページ。これはどういう事か。簡単だ、ページの位置が異常になったために、リンクが故障しているのである。
以下略



64: ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 22:41:06.80 ID:Q3eFDtum0
ジャックは目で辺りを浚う。『赤ん坊』を探して。机と机の間を走り、作業が途中で中断されたデータファイルをかき分け、異常の源を探す。仮想の窓から仮想の陽光が、差し込まない。ノイズしかない。どうやらこのページの景観情報は、外部から取得していたようだ。リンク切れを示す砂嵐が、見ている者の距離間を奪う。

ログインしていた職員は皆、作業中の姿勢で固まっていた。意識もないだろうとジャックは推測する。彼らは脳の処理リソースを強引に奪われているのだ。この件が終わった後、果たしてまともに生活出来るだろうか?治療のためのプログラムは用意されているが、そうしてまで働き続けたい者など……

余計な思考は作業の遅れに直結する。ジャックは集中力を切らさないように心がけようとした。
以下略



65: ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 22:41:50.61 ID:Q3eFDtum0
合計で四度、ページを変えた。繋がった先は、環境省の『環境維持システム管理区画』。現実の異常にもっとも近いであろう場所。最初からこのページに行きたかったジャックだが、リンクはどう繋がっているか不明なのでそうもいかなかったのである。

果たして。

「……けっ。ビンゴってか。ふざけんな……何でお前がいるんだよ」
以下略



66: ◆pmt17cRe8Y
2014/03/08(土) 22:42:22.10 ID:Q3eFDtum0
B-LAN内でのドアノブは、セキュリティシステムを兼ねている。掴んだ者が接続権を持っていなければリンクは開かない。B-LANのみでは内部からの招待も出来ない為、彼女がここに居るという事はつまり、正規の接続権を持っているか……。

「だtte[joolknpaがしたKhdw->2,4」
「そうか、黙っていろ」

以下略



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