過去ログ - なずな「シロツメクサの願い」
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161: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:31:08.82 ID:BRk3Jd210
なずな「そういえば宮子さん、屋根の上に鉛筆忘れてませんでした?」

宮子「鉛筆?」

なずな「昨日見つけたんですけど……」
以下略



162: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:32:53.89 ID:BRk3Jd210
ばたばたと宮子さんの足音が聞こえ、やがて止まった。


宮子「私のじゃないけど」

以下略



163: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:34:27.47 ID:BRk3Jd210
また宮子さんの鼻歌が聞こえ始めた。
それをBGMに荷造りの仕上げに取り掛かる。
プチプチが足りなくてしまえなかったお皿はとりあえずタオルにくるんで食器の箱へ。
カップラーメンが2つ……これも食器と一緒に入れちゃおう。
スーパーのビニール袋はもう捨てちゃっていいよね。わざわざ持っていくほどの物じゃないし。
以下略



164: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:35:41.56 ID:BRk3Jd210
鏡の前でずっと髪を触っていた私は、玄関のチャイムが鳴ってようやく我に返った。
「はーい」と返事すると、ドアを開く音に続いて乃莉ちゃんの声が聞こえた。


乃莉「遅くなっちゃってゴメン。どう?進んでる?」
以下略



165: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:37:20.79 ID:BRk3Jd210
なずな「あ、まだここ色々あったみたい」

なずな「多分他は全部片付いてると思うんだけど……」

乃莉「そう?じゃあ、満タンの段ボールだけ閉じちゃうから、なずなはその辺ものしまってなよ」
以下略



166: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:38:23.54 ID:BRk3Jd210
乃莉ちゃんと並んでドアにの方に向かおうとした瞬間、ベランダの方からドシン、と音がした。
びっくりして乃莉ちゃんと同時に振り返ると、何食わぬ顔で宮子さんが立っていた。屋根の上から降りてきたみたい。


宮子「引越し屋さん、来たみたいだよ」
以下略



167: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:45:56.09 ID:BRk3Jd210
宮子「全部片付いたねー」

ゆの「うん、思ったより早く終わったね」

なずな「すみません、最後の最後まで手伝わせちゃって」
以下略



168: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:49:30.23 ID:BRk3Jd210
乃莉「なずなはまだ行かないの?」

なずな「私は自転車で行くから、トラックに乗っていかなくても大丈夫なの」

なずな「お母さんが荷物の受け取りはしてくれる、って言ってたから」
以下略



169: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:50:56.95 ID:BRk3Jd210
ゆのさんと宮子さんがいなくなり、部屋の中には私と乃莉ちゃんしかいなくなった。
人だけでなく、この部屋には2人の他は何もない。


乃莉「なずなもすぐ行くんでしょ?」
以下略



170: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/02(土) 08:51:30.13 ID:BRk3Jd210
なずな「……ねえ、乃莉ちゃん」


ひだまり荘で過ごす、最後の時間。
ひだまり荘の住人として過ごす、最後の時間。
以下略



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