51: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/04/22(火) 22:29:57.23 ID:m5zmGWAm0
沙英さんはちょっと待ってて、と言って部屋に入っていった。冬の夜の寒さに、私はコートの襟の中に首をうずめた。
1分もしないうちにドアが開き、部屋から沙英さんが出てきた。
沙英「ごめん、なずな」
なずな「?」
沙英「いや、どこ置いたか分からなくなっちゃってさ。寒い中待たせるわけにもいかないし」
沙英「見つけたら持っていこうか?それとも上がって待つ?」
なずな「えっと……」
忙しい沙英さんにわざわざ時間をとってもらって探してもらうのも気が引けたけれど、
今更断っても沙英さんはやっぱり探してくれそうで。
だったら私も手伝った方がいいかな。
なずな「あ、じゃあ、私も探します!」
沙英「そう、散らかってるから覚悟しててね」
そう言って、沙英さんはいたずらっぽく笑った。
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