32: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 02:01:17.76 ID:qJyV+dDAO
俺たちは、神殿内部の秘密の部屋へと案内された。
大司教に促され、魔法陣を踏んだ、その瞬間…
一瞬で、別の場所へと移動していた。此処が、一目で『天空』だとわかる場所だった。
目の前の巨大な建物に入ると、声が聞こえてきた。
33: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 02:24:23.26 ID:qJyV+dDAO
「待っていた?俺たちが来るのをわかっていたのか?」『左様。多少、先の未来なら、予知が可能でな』
流石、神だけあって、とんでもないな。
『早速だが勇者よ、お前の資質を試させて貰おう』「ああ、その為に来たからな」
『なに、固くなる必要はない、心の中を覗くだけだ。我の近くへ来い』
34: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 02:32:58.71 ID:qJyV+dDAO
『ふむ、なる程な』「結果はどうだい?お気に召しましたかね?」
俺が、そう問いかけると、龍神が答えた。『勇者としての資質は申し分ない。剣を授けよう』「そうですか」
『これが勇者の剣だ。受け取るが良い』
ああああは勇者の剣を手に入れた。
35: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 02:42:33.06 ID:qJyV+dDAO
刃がない…こんな物を渡して、なんになるんだ。
『その『剣』は、真に必要な時に目覚める。目覚めない事を祈るがな…』
「??」『今は分からなくて良い。大事に持っておけ』
どんな物でも、龍神が授けた物だ。只の道具では無いだろう。龍神の言葉を頭の隅に置き、俺は仲間の下へ戻った。
36:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/06(木) 10:03:08.47 ID:SvN5dZTro
名前が出るたびにシリアスが瓦解するのだが…ww
37: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 22:48:52.21 ID:qJyV+dDAO
魔王の居城へと向かう道すがら、聞き覚えのある声が、俺を呼んだ。「お待ち下さい!勇者殿」
声の主は、旅立ちの日、俺を王の下へと案内した、騎士団長だった。
一体、彼は、何故こんな場所に?
38: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 23:15:07.70 ID:qJyV+dDAO
母さんは、俺が旅立った後、直ぐ、病に侵され、日に日に弱り、先月に亡くなったそうだ。
俺は必死に状況を理解した…
そして、目の前の騎士団長に、怒りをぶつけた。
39: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/06(木) 23:43:08.20 ID:qJyV+dDAO
母さんからの手紙を読んだ。
(母さんの字だ…)
手紙の内容は、俺に知らせないでくれと頼んだのは、母さん自身だった。
それは、俺の足手まといになりたくないという思いからだった。
40: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/07(金) 00:03:57.82 ID:BfNML8NAO
騎士団長は、俺たちに別れを告げ、国に帰っていった。
(そうだ。戦士も賢者も悲しみに立ち向かった。俺だけ腐る訳にはいかない)
「みんな!すまなかった」
41: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/07(金) 00:24:23.38 ID:BfNML8NAO
ーー魔王の居城ーー
長い道のりだった。ついに俺たちは、此処にたどり着いた。
「みんな、行くぞ」
俺たちは、魔王の本拠地へ足を踏み入れた。
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