6: ◆rzGQJCFW/2[sage]
2014/03/05(水) 00:56:44.79 ID:PjMI+0lAO
「新たな勇者の旅立ちの為に、微力ながらも餞別を用意した。受け取るがよい」
礼を言い、餞別を受ると、俺は城を後にした。
然し、勇者に対する一国の王の餞別が、100Gに鉄の剣。
7: ◆rzGQJCFW/2[sage]
2014/03/05(水) 01:13:38.58 ID:PjMI+0lAO
勇者の血族と言えども、所詮は、16の小僧。それに、別段、実績があるわけでも無い。
表面上は兎も角、本心は、魔王を倒せるとは思ってないだろう。
重要なのは、民の希望作りと、兵の士気向上の為に『勇者』が旅立つという事実だけ…
8: ◆rzGQJCFW/2[sage]
2014/03/05(水) 01:35:11.97 ID:PjMI+0lAO
故郷には帰らず、『勇者』を演じ、出来るだけ、長く旅を続けろという事か…… 命が果てるまでッ!
『冗談じゃない!俺は必ず故郷へ帰るッ!
そして、また…必ず母さんと暮らしてみせる!』
9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/05(水) 01:59:28.53 ID:duBENE3eo
期待
10: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 02:04:00.43 ID:PjMI+0lAO
この日の為に、欠かさず訓練をしてきた勇者にとって、近辺の魔物は相手にならない。
然し、一人旅には、限界がある。それを理解している勇者は、仲間を得る為、ある場所へと向かっていた。
ーハケンの酒場ー
11: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 02:40:47.86 ID:PjMI+0lAO
一人目は女賢者。
煙草を吹かし、口数も少なく、一見、賢者とは思えない女性だ。
だが、旅を初めて直ぐに、賢者という実力者を得たのは幸運だ。
12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/05(水) 02:45:09.74 ID:PjMI+0lAO
おぇぇぇ、超休憩っす
13: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 15:45:54.13 ID:PjMI+0lAO
仲間達と共に討伐の旅を始めてから、しばらく経った、ある日の事。
俺達は、戦士の故郷の村へと、向かっていた。
「お母さんとお父さん、元気にしてるかな」
14: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 16:07:25.11 ID:PjMI+0lAO
村へ着いた、俺たちが見たものは、荒れ果てた、村の姿だった…
「無事かもしれない。あんたの家はどこ?急ぐよ」
普段、無口な賢者が、放心する、戦士に喝を入れた
15: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 16:35:32.77 ID:PjMI+0lAO
近隣のモンスターに襲われたのであろう、旅の途中に何度か遭遇した事がある。
親を呼ぶ、戦士の泣き声が、外にいる、俺たちにまで聴こえてきた。
16: ◆rzGQJCFW/2
2014/03/05(水) 17:08:17.61 ID:PjMI+0lAO
しばらく経ち、戦士は落ち着きを取り戻した。
俺たちは、戦士の両親の墓を造り、村を後にした。
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