過去ログ - 岡部「真実は無く、許されぬ事など無い」
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41:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/05(水) 18:31:25.78 ID:le+00tLo0

「オカリン……」

「まゆりがっ……まゆりがっ……」

「……」

「まゆりが……死んだんだ……俺の前で何度も!」

「……」

「殴られ、絞められ、刺され撃たれ轢かれ潰され! まゆりは、殺されたんだ!
 俺の目の前でだ! 俺の! 目の前でっ……何度も……何度もっ……」

「……」

「だが、俺はそれに耐えた……いつか、いつか必ずまゆりを救える時が来ると信じて……。
 だから俺は、お前の父親を捜す二日間をただひたすらに演じ続けた……」

「……やっぱり、君は……タイムリープを……」

「あぁ、そうだ。なのに、なのにそのお前は……タイムリープマシンを……」

「……ゴメン」

「謝ってまゆりが還って来るなら苦労は無い! もうまゆりは還って来ない!
 あの、マシンが無ければ……」

「……」

「お前の為にも、俺は今までこの時を過ごしてきた……ダルがお前の父親である事も知っていたのに、敢えて探させた。
 この二日で、お前と、俺達の思い出が出来るように……」

「……」

「なのに……なのに、こんな仕打ち……あんまりだっ……」

「……ゴメン、なさい」

「……黙れ」

「ごめんなさい……」

「黙れ黙れ! この……」


ようやく顔をあげ、鈴羽を更に捲し立てようとしたが、言葉が止まった。
鈴羽も、泣いていた。
ただか細く、ごめんなさい、と戦士の顔を捨てた一人の少女が何度も岡部に赦しを乞うていた。



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