38: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/07(金) 20:43:38.74 ID:NTacEjB40
『ガアアアァァァッ!』
『ンンッ!デッ!』
鈍い音が鳴り響き、タロウが苦しげにうめく。
39: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/07(金) 20:44:29.44 ID:NTacEjB40
『ギィィィィィッ!!』
頭に直撃した反動で怪獣が思い切りのけぞり、拘束が緩む。
タロウはすかさず怪獣の腹を蹴って起き上がると、続けざまに鮮やかな後ろ回し蹴りで怪獣を吹っ飛ばした。
ふらつきながらも怪獣は立ち上がろうとするが、タロウはその隙を見逃さない。
40: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/07(金) 20:47:09.30 ID:NTacEjB40
『ガ……ァァァ……』
怪獣もこれには耐えきれないのか、苦しげな呻き声を上げ倒れ込む。
次の瞬間、怪獣の体は大爆発を起こし、轟音と共に粉々に吹き飛んだ。
41: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/07(金) 20:47:46.34 ID:NTacEjB40
とりあえずトリップつけてみました。
時間が取れなくてなかなか落とせないです……
42: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/08(土) 15:32:46.80 ID:Qzu6s8XU0
夜。
『その姿はかつて放送されていたテレビ番組のキャラクター、『ウルトラマンタロウ』に酷似しており――』
テレビには、コメンテーターの会話を挟んで、地元局に撮影されたウルトラマンと怪獣の戦いが延々と流れている。
43: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/08(土) 15:33:45.14 ID:Qzu6s8XU0
梓(お腹空いたなあ……)
そろそろ夕飯と行きたいけれど、あいにく両親は旅行中で明後日まで帰ってこない。
梓(外で食べよっかな)
44: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/08(土) 15:34:38.84 ID:Qzu6s8XU0
梓「えっ……だってこれ、40年前の番組で、」
頭が混乱してぐちゃぐちゃになる。
常識的に考えて彼が俳優さんだったとしても、今はもう60歳過ぎのはず。あんなに若いはずがない。
だとしたら彼は他人の空似か、はたまた幽霊か。
45: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/08(土) 15:35:48.43 ID:Qzu6s8XU0
一瞬自分が呼びかけられたのかと思ったが、そうではなく。
声のした方を見ると、何やらサラリーマンの方々によって人だかりができていた。
『私も息子もファンなんですよ〜』
46: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/08(土) 15:37:07.25 ID:Qzu6s8XU0
梓(もう、なんて日なの……!)
怪獣が出るわウルトラマンが出るわ、おまけにその当人に会うなんて――
梓「ちょっとお兄ちゃんっ!」
47: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/08(土) 15:38:29.41 ID:Qzu6s8XU0
…………………
梓「……っ、はぁっ、はぁ……」
光太郎「なんとか撒いたみたいだ……」
48: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/08(土) 15:39:07.85 ID:Qzu6s8XU0
………………
光太郎「うまい!いやあ、本当にうまいなあ!!」
梓「あは、良かったです」
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