過去ログ - 一夏「出会いが人を変えるというのなら――――――」
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251: ◆G4SP/HSOik[saga]
2014/03/12(水) 10:07:44.91 ID:lu3tS7gx0

――――――その夜


ザーザー、ゴロゴロ・・・


一夏「…………」

箒「どうしたんだ、一夏? 考え込んでいるなんて、お前らしくもない」

一夏「俺が何か考え込んでいるのがそんなに変かよ」

箒「ああ。お前はよくくだらないことを言ってみては、周りをしらけさせたりしたではないか」

一夏「いつの話だよ!」

箒「お前はいつだって向こう見ずで無茶ばかりしていたんだ」

箒「私が見ていなかったらどうなっていたことか」
      ・・・・・・・・・・・・・・・
箒「だから、昔みたいに私がお前を守ってやる」

一夏「え……(あれ、何だろう? 箒と話していると――――――)」

箒「なんだ、その目は? 私じゃ力不足だとでも言いたいのか?」

箒「安心しろ。私は今日の勝ち抜きバトルで10連勝もしたぞ」

一夏「いや、必要ないって。そこまでしなくたっていい」

箒「…………?」

箒「何を言っているんだ、一夏? 私は十分に戦える。だから――――――」

一夏「俺だって十分に戦えるよ! そのために猛特訓して専用機持ちにふさわしくなったんだから」

箒「いや、お前は口ではそう言ってもどこか抜けている――――――」

一夏「いつまでも子供扱いするなって!」

箒「!?」


...ピカーン!


一夏「俺は、箒が『昔と変わってなくて良かった』って思ってたけど、大間違いだった」

箒「な、何を言っているんだ、一夏?」

一夏「俺は一人じゃない。仲間がいる。IS学園に入って新しく友達になれた人がいっぱいいる」

一夏「だから、お前がそこまで俺を守ることに熱心にならなくたっていいんだぞ?」

一夏「むしろ他にやるべきことがいっぱいあるだろう、今!」

箒「!」

一夏「もっと仲良くやろうぜ? 剣道部のみんなとか、1組のみんなとかさ」

一夏「それに俺からしたら、いつまでも友達と仲を深めようとしないお前の方がよっぽど子供に見えるぞ」
   ・・・・・・・・・・・
一夏「昔からそうだったもんな」

箒「!!」

一夏「剣道は『礼から始まって礼に終わる』ものだろう?」

一夏「何というか、最初は箒の剣捌きに唸ったのに、箒がISに乗って間もなくして10連勝もしたのにちっとも嬉しいとか思わなかった」


一夏「…………感動しなかった」


一夏がそう言うと、今まで必死になって何かを堪えていた、あるいは否定していた箒の中の何かが切れた。





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