過去ログ - 一夏「出会いが人を変えるというのなら――――――」
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255: ◆G4SP/HSOik[saga]
2014/03/12(水) 10:11:01.96 ID:nYyIS+0E0

――――――重要人物保護プログラムの真相を告げられて、


一夏「そんな……、そんなことが…………」

一夏「去年の新聞で『剣道の全国大会で優勝した』ってあったけど、それから間もなく引っ越しを余儀なくされて…………」

使丁「だから、一夏くんが箒ちゃんに言った内容はことごとく箒ちゃんのトラウマを抉ることになったんだ」

使丁「だけど、全うな人間として生きるために、誰かがそれを言わなくちゃいけなかったんだ」

使丁「むしろ、よく言ってくれたと思う」

使丁「俺はそのことに感謝しているんだ。大人になると冗談でも真剣でも許されなくなることが多くてな」

使丁「一夏くんだって、――――――本当のことを言われて、それを見つめ直して、今の自分になれただろう?」

一夏「はい」

一夏「おかげで、箒が抱えている歪な何かを感じ取れるぐらいには――――――いや、俺もあんな感じだったんですね」

一夏「漠然と千冬姉に自分を無理やり重ねようとしていて…………」

使丁「誰だって、精神的支柱を必要とするものだ。そうなるのは人間として当然だ」

使丁「だが、やがてそれを失う時が必ずくるんだ」

使丁「その時、それを乗り越えられる心の強さが必要となってくる」

使丁「一夏くんだって60歳を迎えた時、千冬や俺が生きているかどうかなんてわからないし、人間誰しも死を免れないことぐらい理解できるだろう?」

一夏「……はい」

使丁「その時、心がいつまでも千冬や俺によって支えられているようではダメなんだ」


使丁「要するに、来るべき時までに自立独立していける強い心と生き抜くための術を磨いていって欲しいんだ」


使丁「だからそういう意味では、――――――“篠ノ之博士の妹”はかなり危ない」




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