1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/08(土) 03:24:03.86 ID:1hfp3q700
処女作だから何か変なことしちゃったら指摘するなりそっ閉じしてくれると嬉しい
書き溜めもないからすぐ終わるかもしれない、構想はあるけど似たような話があるかもしれない
そんなでよければ
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/08(土) 03:32:27.79 ID:tM4k3Ays0
名前間違えなきゃいいよ
3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 03:32:27.91 ID:1hfp3q700
「……ふー」
「また溜息ついてますよ、プロデューサーさん」
最近、溜息をつくことが多くなった気がする。
4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 03:40:46.09 ID:1hfp3q700
* * *
『IDOL(アイドル)』。
和訳すると、"偶像"だったり、"偶像視される人"だったり。
5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 03:44:56.85 ID:1hfp3q700
彼女たちが上手く羽ばたけるように、彼女たちの最善を考えて行動してきたつもりだ。
その最善や、彼女たちの努力の結果が、こうして彼女たちの輝かしい日々へと繋がっていると確信している。
ただそれは、親離れを目の当たりにした、親のようでもあって。
6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 03:51:26.91 ID:1hfp3q700
「……プロデューサーさん、最近ちょっと元気ないみたいですね」
「んん、そんな風に見えてましたか」
音無さんがコーヒーを淹れてくれたようで、かちゃり、とカップが置かれた。
7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 03:52:25.50 ID:1hfp3q700
「……プロデューサーさん、最近ちょっと元気ないみたいですね」
「んん、そんな風に見えてましたか」
音無さんがコーヒーを淹れてくれたようで、かちゃり、と目の前にコーヒーカップが置かれた。
8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/08(土) 03:53:50.09 ID:Mv/r4Ddd0
書き込みエラーは大抵でまかせだぞ
9:連投しちゃってる。申し訳ない[saga]
2014/03/08(土) 03:59:20.36 ID:1hfp3q700
* * *
暇があれば事務所でやいのやいの騒いでいた亜美や真美も、今では立派な芸能人だ。
亜美は竜宮小町の一員として。真美も、今では別のユニットで活発に活動している。
10:>>8 アドバイスありがとう[saga]
2014/03/08(土) 04:06:10.24 ID:1hfp3q700
我ながらガキっぽいとは思う。
それでも、テレビの向こうで活躍するみんなを見るたびに、
暮らしている世界が違うという現実を、まざまざと見せ付けられている気がして。
11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:08:56.62 ID:1hfp3q700
例外などない。
俺も、紛れもなく、彼女らという偶像のファンだった。
12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:14:23.57 ID:1hfp3q700
* * *
「……ふふ」
「どうかしたんですか、音無さん」
13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:21:39.73 ID:1hfp3q700
「プロデューサーさんは、深く考えすぎなんです」
「え?」
14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:32:53.63 ID:1hfp3q700
音無さんは、表の通りの見える限りを眺め、ついさっき開け放った窓を閉めてしまった。
今日の音無さんは、どこかおかしいと思う。
「プロデューサーさんは、運命って信じますか?」
15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:35:30.43 ID:1hfp3q700
「ほらほら、これです」
音無さんはそう言うと、俺の許に駆け寄って手を取り、
自身のデスクのパソコンの画面を見せてきた。
16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:41:28.99 ID:1hfp3q700
差出人:春香ちゃん
件名 :もしかして
内容 :プロデューサーさん、私たちがいなくて寂しがってませんか?
もしそうなら、プロデューサーさんを絶対、おうちに帰しちゃダメです!
17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:45:37.16 ID:1hfp3q700
「……何だ、こりゃあ」
「ふふ。よかったですね、プロデューサーさん?」
つまり何か。
18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:50:41.16 ID:1hfp3q700
「もう少ししたらアイドルのみんながやって来ますよ」
音無さんに言われて、はっとした。
納得できるかどうかは別として、アイドルたちは事務所にやってくるんだ。
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:55:28.75 ID:1hfp3q700
『ただいまーっ!!』
瞬間、事務所のドアが勢いよく開け放たれて、高い声がいくつも、事務所に響き渡った。
20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 04:58:30.35 ID:1hfp3q700
「お、お前ら……」
「プロデューサーさん、やっぱり寂しかったみたいですね」
「は、春香。誰にそんなことを」
「音無さんに、メールでお返事いただいちゃいましたから!」
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/08(土) 05:01:10.84 ID:1hfp3q700
俺が不安で仕方がないときも、俺を信じて頑張ってくれているのに。
テレビの向こうにその姿が映っても、その姿はあの頃の俺たちがいたからこそなのに。
俺は、一体何を心配して、寂しがる必要があったというのか。
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