過去ログ - 【R18】妃宮千早「貴方達……恥を知りなさいっ!」
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70: ◆8x8z91r9YM[saga]
2014/03/17(月) 22:03:06.00 ID:5QV6a8E9o
 ――午後九時、聖應女学院女子寮、櫻館にて。

七々原薫子「史ちゃん! 千早の場所は……何処っ!」

神近香織理「――薫子っ! 少しは落ち着きなさい!」

七々原薫子「でも……千早が連絡も無しに、こんな時間まで帰ってこないなんて――」

皆瀬初音「そうですね……千早ちゃんが連絡も無しに門限を破るとは思えません」

神近香織理「初音っ! あなたも心配を煽るような事を言わないで」

 千早の侍女である度會史とも含め、四人は櫻館内の談話室にて千早の行方を調べている。
 史は自前のノートパソコンにて、千早が外出用に持ち歩いている携帯電話のGPSから位置情報を取得し、携帯電話が何処にあるかを検索している。

度會史「お、お姉さま方、千早様の場所が判明しました」

七々原薫子「ほ、ほんと史ちゃん?」

神近香織理「それで……一体、千早さんは何処をほっつき歩いているのかしら」

皆瀬初音「実は方向音痴で帰って来れない――とかでしたら良いのですが……」

度會史「……移動していない事から、恐らく建物内に居ます」

 あくまで検索結果はピンポイントで位置を特定出来る訳ではない。
 薫子達は数年前の地図を持ち出し、検索結果が示す場所付近の建物を調べ始めた。

皆瀬初音「大型駐車場にオフィスビル――」

神近香織理「後は……そうね。ここぐらいね」

七々原薫子「此処って――まっさかぁ、千早がこんな場所に……だ、だよね史ちゃん?」

度會史「確かに、千早様は性的嗜好が些か歪んておりますが……さすがに考え難いかと」

神近香織理「でも目ぼしい場所は此処ぐらいよ」

七々原薫子「……行ってみよ! 行けば分かるよ!」

神近香織理「薫子……あなた、今何時か分かっているの?」

 ダイニングにて千早の携帯電話に何度も発信を繰り返し試していた、優雨が談話室に入って来た。

栢木優雨「だめ……ちはや……つながらない」

皆瀬初音「優雨ちゃん、ありがとうね。疲れてない?」

栢木優雨「ううん……わたしも……心配だから」

神近香織理「――でも薫子、もし私達だけで行って万が一、何かあればどうするつもりよ!」

七々原薫子「――香織理さん! 千早にもしもの事があったら私は……」

 談話室内で薫子と香織理の言い争いが繰り広げられている。
 終着点の見えない言い争いに嫌気をさしたのか、薫子は談話室を後にしダイニングに置かれている固定電話である人物に連絡を取る。
 その人物は――薫子のボディーガードである、龍造寺順一だった。

七々原薫子「もしもし、順一さん……千早が――」

龍造寺順一「お嬢、話は分かりました。市崎駅で十時半に落ち合いましょう」

 薫子は香織理達との相談も無しに順一と市崎駅で合流し、千早の居るラブホテルに向かう事を独断で決める。


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