16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/03/10(月) 23:12:01.42 ID:ZI/zw+4DO
〜 現実 〜
少女「……」
眠りから覚めた少女はゆっくりと瞼を上げた。
周囲の景色が目に映る。
前後左右は茶色の壁。それが弧を描いてぐるりと少女を囲んでは円筒形のスペースを構築している。
空間は両腕を伸ばせるくらいには広く、わりとゆったりしていた。
少女「井戸……ッ?」
呟きと一緒に少女の口から気泡が零れた。
少女は目を丸くする。
気泡は宙に珠を浮かべ、空へ向けて登っていった。
どうやら、ここは水の底のようだった。
よくよく見てみれば、視界全体に琥珀色のフィルタが掛かっている。水の色だろうか。
というか、何故水の中なのに呼吸もせずにいられるのだろう。
少女は小首を傾けて考え、考え、考え。
少女「……すやすや」
二度寝した。
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