184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/04/28(月) 18:39:48.93 ID:S3TlNWjd0
――あっと言う間だった。
男は決めていた。これに関しては、もう何も偽らないと決めていたのだ。
男はちひろ愛している。それ以外は男女間の愛はない。
誰に何を聞かれてもそう答えると、彼は決めていた。だから、言った。
一方、幸子は
「もし……ちひろさんを泣かせたり悲しめたりしたら、ただじゃおきませんからね」
「……ああ、当然だ……!」
幸子は、すっきりした表情で、穏やかに笑った。
これで終了。これにて終幕。あとは明日を迎えるだけ。
(これで、これでいい)
そうこれでいい。
幸子はカワイイ。カワイイのだ。
それは全世界的に見ても、宇宙的に見ても、銀河的規模でもそうなのだ。
――無論、男からみても、カワイイのだ。
だから、これでいい。
自分がカワイイと言う絶対普遍的な事実と、自分が彼に選ばれなかった、残酷な事実。
これは別物なのだ。
自分はカワイイ。だけど、男は自分を選ばない。
それだけ。それだけのこと。
天地が引っくり返っても、誰が、何を、どうしようと、ただ、容赦なく。
――ボクはカワイイ。
それさえ証明出来れば、なに、後は些事でしかない。
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