過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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118:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/12(水) 20:19:32.34 ID:ygwalSWe0
ミサカミコトは、50を過ぎた辺りから、もう何度殺されたか、数えるのをやめていた。

発狂寸前まで精神は追い込まれ、立ち向かっても絶対に勝てず、そして殺されてはまた全身全快となってあの男の前で意識を取り戻す。
その度に戦う場所も違う。

ミサカミコトは、心も、レベル5第三位としてのプライドも、ズタズタになっていた。

それでも、もとの場所へ帰りたい一心で、弱音を吐くこと無く、完全に折れてしまうこともなく、涙の一滴も流すこと無く、何度でも、勇敢にも立ち向かっていく。


―――応用力に置いて最大の価値を持つミサカミコトの能力だが、思い付く応用の限り実践した挙げ句、目の前の男には何一つ通用しなかった。

だが、諦めずに戦い抜きその中で考察を重ねていくことで。
白髪の男の能力が、ただあらゆるものを反射するだけというものではなく、
万物の「向き」と「大きさ」を自由に操作するものだということには気がついていた。

すなわち、この男の能力が「ベクトル操作」であるということを、だ。

通りで、運動量や熱量のみならず、自身の能力そのものである電気量まで操作出来る―――

具体的には、たいした早さで移動してもいないし見るからに体重は軽そうなので、
運動量は少なめに見えるパンチが恐ろしい威力だったり、 全身が蒸発するような熱におおわれて焼け死にさせられたり、
能力を発動させているのにまったく電気が言うことを聞かないもしくは発言もしなかったり―――

わけである。


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