過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/12(水) 17:05:33.76 ID:ygwalSWe0
「なるほど、そりゃ幻想殺し(イマジンブレイカー)だな」
「幻想殺し―――?」
ここは伽藍の堂。
封印指定を受けた蒼崎燈子という魔術師のアジト兼職場である。
以前はまた違う街にそれを構えていたのだが、白純里緒という起源覚醒者との一件が終わり、
幹也が退院した後の春のこと。とある魔術師に伽藍の堂の場所が、すなわち蒼崎橙子の住み家がバレてしまい、
科学の世界に紛れ込めば大丈夫だろうという、魔術師らしからぬというか蒼崎橙子らしいというか、
とにかく彼女の突飛な発想で学園都市に移転したのである。
(実を言えば、科学の目が張り巡らされている街だからこそ、人間の無意識下に、伽藍の堂の存在に気づかぬよう働きかける結界の効果がより発揮されるという狙いもあった)
相も変わらず大量の資料や段ボールに、
良くわからないが古いものということはわかる用途不明の不気味な物体でごった返しのこの事務所に、
着物姿の気だるそうな彼女――式は、いつものように訪れていた。
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