過去ログ - 上条『異能の力なら、どんな幻想だってぶち殺して見せる』
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/16(日) 15:29:25.72 ID:gUNVYqIl0
一方通行は、二人の戦いが始まった時から、二人の解析を進めると同時に、音の速度のベクトルを操作して音声を拾っていた。
それはつまり、式がアクセラレータに言ったことはみんな、一方通行にも聞こえていたということである。
――――この女の言うことは、自分にもしっかり当てはまる。
なぜなら、一方通行とアクセラレータは、進んだ道は違えど人物は同じだから。
だから。
この後に式が言うだろう言葉を、一方通行はあまり聞きたくなかったのだ。
だが、式の口から出た言葉は意外なものだった。
「おまえ、どうしたいんだ」
「………あァ?」
どうしたい、とはどういうことか?そもそもなんの話なのだろう?
「だからさ。そのミサカミコトは、もう死んでる。でも、あのアクセラレータは、まだ死んでない。今のうちに殺すこともできる。
―――で、どうするって、聞いてるんだ」
ああ―――なるほど。このミサカミコトは、アクセラレータにとって大事な少女。
この後アクセラレータが目覚めても、この少女がいないのでは、もはや生きる気などしないだろう。
だから、俺の、俺自身の手で。アクセラレータに決着を着けてやるのかどうか、選べとこの女は言っているんだ。
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