過去ログ - 【モバマス・オリキャラ注意】俺「俺の家族がアイドルになった」
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65:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/16(日) 00:54:48.76 ID:XlF+Gm+f0
 今やトッププロダクションとなったCGプロ。
 その筆頭であるニュージェネレーション、僕が管理している楓さんと加蓮とみくのユニット、そして薫のいる興水幸子、橘ありすのユニット。それに加えて、俺の知らない有名なユニットが増えているだろう。
 老若男女がひしめき合っていて、その手に持つうちわにプリントされた顔はそれぞれ違っている。プロダクション自体も大きくなっていることの現れである。
 これまた以前のように、俺は荷物を確認しに戻った。
 冷凍庫だけでなく、冷蔵庫も持ってきている。今回は普通のケーキもあるからだ。
 生地を冷凍庫にブチ込む勇気はない。
 冷気が効いていて、各一個ずつのバッテリーに問題なし。
 時間を確認する。開場時間を過ぎていた。
 暗めの、無難な服装に着替えた俺は、サイリウムを忘れずに持って外に出た。
 熱気に包まれてへきへきしながら、人の流れに乗って進み始める。


 前のライブの時よりさらに一回り大きいドームを、俺は見回していた。
 わらわらと蠢く人々。会場は広くなったはずなのに密度が増しているように見える。
 開け放たれた屋根からは、スポットライトに照らされた夜空が覗く。
 そして祭りの前のような、その場の熱にうかされるような雰囲気。

 今回目眩はなかった。
 ただ、心が震えた。
 唇の端が勝手に持ち上がっていくのが分かった。
 体の芯から熱い何かが伝わってきて、体を震わせる。
 薫は、これだけの人を魅了するアイドルに成長していたのだ。

 一体どんなライブになるのだろう?
 無意識の内にニュージェネレーションを初めて見た時のことを思い出していた。
 あれに並び立てる程に、成長した薫か……。
 ライブの開始が待ち遠しかった。



 ブザーが鳴って、ライトが落ちる。

 同時に場が静まり返り、空気が一気に張り詰めた。


 マイクが繋がる、僅かなノイズが入った。



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