過去ログ - 偽街の子供達「ご主人様!」メガほむ「ご主人様!?」
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804:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/04/14(月) 01:04:11.22 ID:JEy+qJmK0

――杏子回想――


杏子「それじゃあおかげで魔女も倒せたし、あたしは……」

マミ「待って。あなたも魔力を消費したでしょう? ソウルジェムの濁りを浄化しておかないと」

杏子「え? でもそれは、今日のあたしが貰う資格……」

マミ「二人で倒した成果よ」





マミ「佐倉さん。あなたが魔法少女になった願いって……」

杏子「……うん。裕福になりたいとか祈ったわけじゃないんだ。ただ『父さんの話をみんなが聞いてくれますように』ってさ」

マミ「そう。あなたはお父様のために……」

杏子「うん。誰一人、父さんの話を理解するどころか耳を傾けさえしなかったのがずっと悔しくて、あたしは耐えられなかったんだ。……他人の願いを叶えるのって、そんなおかしい事かな?」

マミ「……ううん」





杏子「聞いて、父さん。
   今日もね、あたしは魔女を倒したよ。自殺しそうになってた人を一人救ったんだ。
   父さんがなくしたかった世の中の不幸や悲しみの芽を、あたし達魔法少女は着実に摘んでるんだ。
   これってさ、悪いことじゃないよね」

佐倉父「お前は最初から、私の話など聞く耳も持たれなくて当然の、誰の救いににもならないただの世迷い言だと――そう思って悪魔と契約したのだろう?」

杏子「父さ……違……」






QB「杏子。魔女退治に行かないのかい? 君はしばらくソウルジェムを浄化していないはずだ。そのままだと、戦えなくなるよ?」

杏子「……こんな力もういらない。家族みんなをめちゃくちゃにしただけで、本当に大事だったものを何一つ守れない力なんて、何の役に立ちやしない」

QB「……」

杏子「キュゥべえ。あたしが魔女を狩るのをやめたら、あたしもみんなと一緒に死ねる?」

QB「それは……」

杏子「はっ。……冗談に、決まってんじゃん」





杏子「いっちょあがり!」

QB「お見事だね、杏子」

杏子「当然だろ。あたしが魔女ごときに遅れをとるもんか」

QB「君が能力にハンデを負った時は、正直そう長くないと思ったんだけどね」

杏子「ふんっ。なめるんじゃないっての。あの頃のあたしとは違うんだ」

杏子(そうさ、あの頃のあたし、とは――。……どうしてるかな、マミのやつ)

QB「そうだ、杏子。以前君が通っていた見滝原にね、つい先日から奇妙な使い魔がうろついてるんだ」


――――――――――回想終了



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