過去ログ - 【東方】?「平和な安価東方SSが流行っている風潮をぶっ壊す!」【SS】
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101:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/04/04(金) 19:07:08.30 ID:vLGusPGL0

 仮面の男が小屋を訪ねてきた。

 俺はそれを見た時、ピーンときたね。こいつはバックアップだと。

 俺はいずれ、死にゃなならんと。

 どうせ死ぬならお国のためにとは言うが、俺もただ死ぬのは御免だ。

 しかし義真を倒すには自殺戦法しかない(変な言い方だが・・・)。

 そこで俺は、行動を起こすことにした。


 まず、「光」からペーストしてもらったコピー能力を使って、

 バックアップを作った。

 これが今遺書を書いている俺だな。

 そしてオリジナルはというと―――


 兼盛を探して地獄に特攻をかけた。

 そう、これが兼盛事件だ。

 オリジナルは首尾よくやった、兼盛を地獄もろとも消した。

 しかしただの人間である彼に、天井崩落から逃れる術はなかっただろう。


 これは義真の亡霊が成仏するんじゃないかという少ない可能性に賭けたのもあるが、

 単に兼盛が許せなかったからだ。

 どんなことをしたかというと―――だめだ、書こうとするだけでも吐き気と怒りが湧いてくる。

 とにかく酷い奴だった、奴は地獄に行っても許せない―――こいつを残したまま自殺はできないと思ったね。


 そして―――あの日だ。突如真影は自殺した。あの時は俺もただただ狼狽えるばかりだったが、

 今なら彼女の意図が分かるつもりだ。

 おそらく彼女は幻想郷の光と影について掴んでいて、

 なんらかの手段で義真が来ることを知った時、影である自分が死ねばやつも消えると思ったんではなかろうか。

 しかし影は俺だ、効果なんてなかった。

 それでも俺は、彼女が自分が義真の影だと思ったまま死ねるなら、それはそれで幸せじゃないかと思いもするんだ。

 なんたって影は、光に寄り添う物だからな。


 俺は今爆弾を解除して、洞窟の外の岩に腰掛けてこれを書いている。

 アドリブだし、膝の上だから不安定だ。読みづらかったら済まない。

 でも、俺のお前たち親子への精一杯の愛情を込めたつもりだ。

 母さんは残念だったが、俺はお前だけでも生きていてくれて満足だ。

 ありがとう、さようなら。

 健闘を祈る。


 源 信介


 PS 母さんの名前は臣影の一つしかなかったから、俺が源真影と改させてもらった。

 「臣」の字をとるとともに―――出しゃばりと言われるかもしれないが、俺の苗字をつけさせてもらった。

 彼女は心からの義真の部下だったが、お前を育てているうちに幻想郷の美しさに気がついたはずだ。

 だからこそあんな行動に出たのだと、俺は信じている。



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