過去ログ - 【東方】?「平和な安価東方SSが流行っている風潮をぶっ壊す!」【SS】
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31:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 22:05:21.76 ID:bjEJUEpX0


 そこから数十キロの地点。


 低い山に挟まれた谷道。雨が降ると流れができるそこは、砂利が堆積している。


 砂利の下に眠る湿った泥に根を張る力強い雑草が、その隙間から吹き出している。


 今は太陽が真上を少々過ぎたあたりで、余りにも印象が違うので両方を見比べた人がいてもそうだとわかったかどうか疑問だが・・・


 そう、ここはあの男が意識を得た地点なのである。


 林の影となったここは、結界に囲まれた幻想郷への数少ない平坦な入口となっている。


 そのなかでも、外の世界の宗教場重要な地点に近いここは少々力の強い妖怪なら軽々と入ることが可能だった。


 しかしその状況を長く保っている訳もなく、結界の主はそこに神社を立てることで防御を強化した。


 そこでこの道は結界内の状況を表すかのように、風に揺れる木漏れ日のほかは動くものもないほど平和だったのだが―――


 ?「フン、こんな結界で俺を止められると思っているのかぁ!?蛇だかタコだか知らねえが小賢しい真似を!」


 ?「アトミックファイヤアアアアアアアアァァァァァァァァッッッ!!!」


 男が放った爆煙が、道にあった「何か」を貫いた!そう、それは今まで中の平穏を保っていた結界――――




 平和は一転して、動乱となる。


 ?「フハハハハハハハハハァ!思い知ったかションベン野郎がアアアッ!!」


 そこに立っていたのは、仮面をつけた男――――


 それ以外は背が高い、若そうな体であることしか特徴はない。黒いハーフコートに、黒いズボン。その中で、仮面は異彩を放っていた。


 目尻は頬までたれ、逆三角形の歯を剥き出しにした口は耳の下まで伸びている、気味の悪い仮面。


 その仮面の下から、男は高笑いを漏らしていた。







 


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