40:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/25(火) 21:10:42.08 ID:4vjrNWNfo
「あっ」
ボーっとしていた私が追いかけるより早く、あかりが立ち上がってビニール袋を捕まえた。
「はい、京子ちゃん」
ここからだと、逆光になって、あかりの輪郭が輝いて見える。
風に逆立つ髪の毛の先が、透明に光って見えた。
なあ、あかり。
「あかり」
私は口を開く。
「あかり、聞いて」
あかりは首をかしげる。
「話して」と言ってるみたいに見える。
「座って」
あかりは言われたとおり私の近くの地面に座って、私の顔をまっすぐに見た。
ちゃんと聞いてる。
私は、うつむいて、口の中を、舌で舐めて濡らした。
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