4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:30:08.40 ID:NrmcVnPo0
「どんなに急いでもここから寮まで三十分はかかる。それにこの渋滞だ」
こんな真夜中に渋滞になる事なんて、そうそうある事ではない。
それは、天候故の不運でしかない。
カーラジオから垂れ流される交通規制の知らせを、肇との話半分に聞き流す。
「…どうします?」
肩口ほどの艶のある美しい髪を弄りながら、肇は視線を俺に向けずに問いかけた。
どうします、か。
その問いかけはどうやって門限に間に合わせるのかという模索である。
でも、肇のソレが違う事を俺は知っている。俺だけが知っているんだ。
「…お前は、どうしたい?」
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