過去ログ - 週間ストーリーランド「イヌガミ」
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1: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/26(水) 22:31:06.01 ID:RraFJitAO
27時…1人の男が、人気のない深夜の住宅街を歩いていた。
「ふぅ〜寒い寒い…」
山田次郎(21歳)学生
山田「まさか延長になるとはな……タクシーは捕まらないし、散々だ」
山田はホールスタッフの仕事を終えて、帰宅途中だった。
山田「早く帰って熱燗が飲み……ん?」
犬「………」
山田が見た物は、電信柱の前で姿勢良く座る、一匹の犬だった。
山田「何だってこんな所に?首輪がないって事は…まさか、野良犬かよ」
犬「………」
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2: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/26(水) 22:47:47.89 ID:RraFJitAO
山田「しかし…野良犬の割に小綺麗と言うか何というか……」
犬「……」
山田「静かな野良犬だな……おっ、そうだ。犬ってコレ食うのかな」
3: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/26(水) 23:35:20.57 ID:RraFJitAO
犬「がうっがうっ」
山田「本当に美味そうに食うな……」
結局、山田は買ってきた唐揚げを全て犬に与えてしまった
4: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/26(水) 23:50:35.30 ID:RraFJitAO
翌朝
山田(う…朝…?…俺…玄関で倒れたんだっけ)
明朝、意識を失っていた山田が目を覚ました
5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/27(木) 00:05:45.56 ID:y6Y/yoa/0
懐かしや支援
6: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 00:08:29.08 ID:vIAZYzmAO
山田(俺が犬…!?夢…そうだ!これは夢なんだ!有り得ないだろ)
山田(いつになったら醒めるんだ…早く醒めてくれよ……!)
鳴り響く携帯の着信音が、山田を現実へと引き戻した。
7: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 00:20:47.99 ID:vIAZYzmAO
山田(どうして…こんなことに……まさか!あの時、あの犬に噛まれたのが原因なんじゃ…!?)
山田(あれは幻覚なんかじゃなく、実際に起こった事だったんだ!犬が喋ったのも、噛み付いた事も…でも、どうしてだ!?どうして…俺を犬にしたんだ!?いや、まてよ…確か、あの時)
『犬「そうか……なら願いを叶えよう。優しくして貰った礼だ」』
8: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 00:32:40.94 ID:vIAZYzmAO
山田(じゃあ、もしかしたら…あの犬に会えば人間に戻れるかも……きっとそうだ!犬に変えたんだ!あの犬なら人間に戻せる筈だ!!)
山田は自分にそう言い聞かせた
山田(なら、善は急げだ!早速あの犬の所へ……)
9: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 00:52:55.51 ID:vIAZYzmAO
山田(居ない…どこにも居ないぞ!なんでだよ!何時もいるじゃないか!あの時間に……)
山田(もしかして、あの犬は、深夜の時間にしか現れないのか?くそっ…出直しか!)
山田は一先ず自宅へ戻ることにした。
10: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 01:06:02.26 ID:vIAZYzmAO
山田(やっと…この時間まで耐えたぞ。頼む…居てくれ!頼む!!)
山田は縋る思いで、あの電信柱へ向かった。
犬「………」
11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/27(木) 01:15:40.63 ID:drUjYMXe0
期待
12: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 01:29:13.94 ID:vIAZYzmAO
犬「そうだ…ある場所で、お前を一時的に人間に戻す」
山田「ある場所?それより一時的だと…!?ふざけるな!直ぐに戻せ!」
犬「最後まで話を聞け。犬から人間に戻るには犬神様の力が必要なのだ」
13: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 01:55:27.79 ID:vIAZYzmAO
山田「試練ってなんだよ!?」
犬「……犬尋山へ行けばわかる」
山田「なに!?」
14: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 02:48:25.68 ID:vIAZYzmAO
山田「そうか…まあ大丈夫だな」
犬「ああ、心配する必要はない」
山田「じゃあ…やってくれ!」
15: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 03:01:06.12 ID:vIAZYzmAO
10時間
山田「まだかよ…あいつ…何やってるんだ?」
耐えきれなくなった山田は少し離れた穴蔵へと避難していた…
16: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 03:13:46.88 ID:vIAZYzmAO
更に8時間五十分後
山田「結局あいつは戻ってこなかったな……いや、待ち合わせ場所に居なかったから戻ってきたのかな…」
山田「まあ、いいや。ここは登山路に近いが、日が沈むまでは安全に隠れていられるだろ」
17: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 03:24:53.14 ID:vIAZYzmAO
山田「気楽なもんだな……って…おい!」
山田の目前で少女が崖から滑り落ちた
山田「おいおい…マジかよ…」
18: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 03:37:09.48 ID:vIAZYzmAO
山田「くそぉぉっ!」
山田は…少女の下へ走った…
山田「掴まれ!今、助けてやるからな!」
19: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 03:51:37.79 ID:vIAZYzmAO
母「ふざけた事いわないの!そんな事あるわけないでしょ!」
凜「本当だよ!嘘じゃないもん!」
山田「………」
20: ◆wyaUYxgST6[saga]
2014/03/27(木) 04:08:27.53 ID:vIAZYzmAO
時が流れ
山田「あの後、行方不明になった俺を、家族が必死に探し続けてる…」
山田「どうして知ってるかって?俺は実家に帰ったからさ…」
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/27(木) 04:47:01.03 ID:vW93mad50
なんか同じ週ストの天国に行けるかどうかの試練を受ける男の話を思い出した
あっちはなんだかんだで生き返らせてもらってたけど
そして乙
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