過去ログ - 【咲―Saki―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」春「そのに」ポリポリ【永水】
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7: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/03/29(土) 12:46:03.27 ID:jcn7ZK3So

教室の窓から差し込む優しい日差し。
今にも眠気を誘いそうな暖かさを孕んだそれは正直に言えば結構、辛い。
俺の席は所謂、窓際にあって、カーテンを閉めていても、その日差しをモロに浴びる事になる。
けれども、今の俺は寝るどころかそれにあくびする事さえ許されない。
こうしている間にも俺は人々の視線に晒され、その一挙一動に注目されているのを感じるのだから。

京子「…ふぅ」

春「…どうかした…?」

京子「あぁ…春ちゃん」

春「何か悩み事?」

京子「…そうね。まぁ悩み事と言うほど大きいものではないのだけれど…」

アレから数日経ったが噂は沈静化する事はなかった。
いや、一応、元の突拍子なものからは大分、事実に近いものになっている。
それはあの時助けた後輩二人が尽力してくれたお陰なのだろう。
勿論、それには感謝しているが、代わりにその噂の広がりは俺の予想外なもので… ――

京子「…あの噂まだ消えていないのかしら…?」

春「…女の子の噂話なんてそうそう消えるものじゃない…」

京子「それは…分かっているのだけれど…」

今やあの噂は下級生たちではなく上級生たちにも知れ渡るものになってしまった。
お陰で俺がほんの少し動く度にクラスでも廊下でも中庭でも、あちこちから視線が飛んでくる。
まるで一躍有名人になってしまったような今の状況は根が小心者の俺には耐えられない。


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