過去ログ - 澪「見えないとこでダンスするんです」バッ
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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/29(土) 13:24:11.03 ID:DHkqt3+jo
律「ん? ほら、見てみろよ澪! あそこの店の看板この前と変わってないか? あの奥のやつ。ほら…………って、なんで片膝だけ上げてるんだ?」

澪「ん、ちょっと脚が痛くて伸びしたんだ」

律「ふーん。でさ、あそこの店また変わったのかな? あそこの店ってよくコロコロ変わるよな」

ふう……危うく律にバレてしまうところだった。油断しちゃいけない。一瞬の遅れが破滅につながる。
バレてしまえば、全てが終わってしまう。私は内心安堵した。

私には誰にも言えない秘密がある。パパやママ、律にも言えないことだ。それは何か。
「人に気づかれないように後ろでダンスすること」だ。この隠れた趣味は二年になった頃から始まっている。
対象者に絶対に気づかれていない(周囲の無関係の人も含む)、または他の何かに注意が行っていると私が確信すると、バレないようにこっそりと背後でダンスしている。
今さっき、律が向こうの看板に注意が向いていた時なんかがいい例だ。

みんな私がそんなおかしな行動をしているなんて、想像もつかないに違いない。
このバレるかバレないかの際どいスリル感が私には怖くもあり、奇妙な楽しさでもある。
その心地よさのせいで、三年生になった今もブレーキを踏まずにいる。


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