過去ログ - 京太郎「あの人が言っていた」 part2
1- 20
5: ◆EEGknAt6l2[saga]
2014/03/30(日) 00:52:13.91 ID:7qnE9m5f0
 思いがけずというか、向こうの思惑通りというか、話がそれる。

 このまま逃げる気か……


「それで、どうしたんですか」

「どうしたって、どうもしないけど」

「どうかしてるでしょ」


 会長はなにかあってもあまり表面に出さない。

 自分の苦労だったり、悩みだったり。

 それが、人に見える形で唸り声をあげていた。

 悪だくみの一環か、もしくは取り繕うのを忘れるほど悩んでいるかだ。


「はぁ、ホントこういう時だけ察しがいいんだから……」

「普段からどんだけ会長のこと見てると思ってるんですか」


 そう、一緒にいるときは目が離せないのだ。

 何をされるかわからないという意味合いで。


「――わかってるわ、須賀くんがそういう意図で言ったわけじゃないってことは、よくわかってるの」

「いきなりなんの話ですか」

「……だけど、不意打ちは卑怯すぎでしょ」


 会長は机に突っ伏して、その顔が見えなくなる。

 なにを言いたいのかはわからないが、卑怯の度合いを比べたら会長に軍配が上がると思う。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
831Res/786.91 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice